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最終節・神奈川ダービー

今シーズンからビーコルの試合展望のnoteを始めさせていただきました。ワールドカップ効果でBリーグのファンが爆発的に増加する中で、社畜オニールの試合回顧(週刊オニール https://note.com/zekiman/)、たぎり五郎の一人グルメ旅(https://note.com/tagiritagireba56 )とは違う切り口で、またあまり専門的になり過ぎない感じで試合展望を紹介し、少しでもビーコルファンの方々に楽しんでいただければいいなと思って始めました。数試合お休みさせてもらうこともありましたが、飽きっぽい私がなんとかこの最終節までnoteを続けることができたのは、毎回スキやコメントをくださる皆さんのおかげです。またイトポン(ビーコルの公式アナリスト)や一部の選手達も読んでくださっている(らしい)中で、チームの内情を知らない私が勝手な想像であれこれ言うことが良いことなのかと迷いを感じることもありました(特にオリバーにブロックされた時に)が、チーム外から一生懸命チームを見続けてきた1ブースターからどう見えているのかを記すことにだって少しは意味があるのではないかと思い、続けさせてもらいました。皆さん、今シーズンお付き合いいただき、本当にどうもありがとうございました。


今季のビーコルの振り返り

昨シーズンの今頃、チャンピオンシップ(CS)というチーム創設以来初めての舞台に立つ海賊達の試合展開を妄想し、ココロたぎる毎日でした。そして川崎とどろきアリーナCS1回戦アウェイでの連勝、続く2回戦沖縄アリーナでの悔しい敗戦、この4試合にチームと海賊ブースター仲間と共に挑んだことは私の大切な思い出となっています。そして迎えた今シーズンは更なる高み、つまりは中地区優勝・CS制覇を目指して、もっともっとチームは盛り上がっているはずでした。しかし現実はそう甘くはありませんでした。開幕第2節の群馬戦連敗から躓き、その後も成績はなかなか安定せず、年末にはカイソットを獲得してテコ入れを試みたものの、相対的にチーム力は低下していきました。こんなはずじゃなかった。
私達は国内トップのスーパースターがいる中でどうすればリーグ最強のチームを作れるのかというチーム構築の経験値が圧倒的に足りていませんでした。河村勇輝という他チームにない強みを最大限活かせるチームを作ったつもりだったのですが、いつのまにか河村勇輝に依存するチームとなってしまいました。今シーズンのビーコルは、おそらく選手それぞれに対して首脳陣から役割が与えられ、それを遂行するよう言われてきたのではないかと想像します。実際、シーズンよく選手達が「自分に与えられた役割をこなす」というコメントを出すことが多かったと思います。しかし今思えば与えられた役割をこなすというチーム作りが、逆に選手の主体性を抑制し、1人の選手としての成長を止めてしまったようにも私には感じられます。河村じゃなく俺に点を取る役割を担わせてくれ、そうタケト(青木HC)に志願するようなヤンチャな選手が出てくることが必要だったんじゃないかと今振り返ると思うわけです。これはサッカーの岡田武史監督が言っていたことなのですが、素晴らしい結果を残したチームを振り返ると選手達は「チームに一体感があった」と振り返ることが多いらしいのですが、一方でチームを作る時に一体感を作ることから始めてしまうと大抵失敗するそうです。強いチームは一体感があるけれど、一体感があれば強いわけではないのです。一体感を作ることが目的となってしまい、一体感を壊さないために与えられた役割をこなすだけとなってしまうためです。強いチームを作る際には、メンバーそれぞれが自分がやりたいことやれることを主張しあい、時にはバチバチとチーム内で喧嘩をし、最終的にお互いの長所短所を認め合い、その結果としてチームが結束し、一体感が生まれる。これが強いチームを作るということなのだそうです。私の立場からはビーコル内部のことはちゃんと見えないので実際のところはわかりませんが、今季のメンバーの真面目さやエゴのない優しい性格を考えると、もしかしたら選手達全員が自分の主張をバチバチ遠慮なくぶつけ合って、個としてやれる限界を追い求める、そんなチーム作りのプロセスが足りてなかったのかもなぁって勝手に思ったりしています。フロントやコーチ陣が全く結果を残せてなかった選手を切るという非情な決断を下すことができなかったことも、一体感を崩すことを躊躇ったからなのかもなと思ってしまいます。いずれにしてもチーム作りの難しさを痛感したシーズンとなりました。

陵南高校が神奈川で優勝するためには、魚住に仙道と並び立つ気魄が必要だったのではなかろうか、ということ

ただ大切なのは苦しかった今季を真摯に振り返って反省し、この経験を次に活かすことだと思います。コーチ陣も選手達も、そして経営陣も、今季は結果を残すことができず、多くの批判を受けることとなりました。プロフェッショナルですから結果を出せなかった時に批判されるのは当たり前とはいえ、辛いシーズンだっただろうなと思います。ブースターも悔しい思いでいっぱいです。この悔しい思いを来季への糧にし、さらに向上していくための活力に変えられることを切に願っています。しかし残念ながら全員が同じチームで再チャレンジをすることはできません。ブースターだって選手推しの方はその選手がチームを離れたら共にビーコルから離れていくことが多いです。それでも各選手、コーチ達、そしてブースターも、このビーコルでの出会いと経験を次のステージで活かして欲しい。無駄な経験ではなかったなと思える人、学べる人は必ず強くなれます。

思いがけず長々と振り返りを書いてしまいましたが、、、ただ今季まだ2試合残っています。ライバル川崎ブレイブサンダースとの大切な大切な神奈川ダービーです。🐸さんのnote(https://note.com/bnt_note/n/n6e8429c716b2)でもコメントされていましたとおり、海賊ブースターにとっては神奈川ダービーというだけで闘うモチベーションとなります。この横浜BUNTAIでの最終節2試合は両チームにとって様々な意味を持つ試合となります。

川崎はCS出場のために連勝が必須

川崎は最終節2試合を残して中地区の4位。CS出場のためには中地区で2位になるか、ワイルドカードで千葉を抜いてWC2位になる必要があるのですが、いずれにしても川崎は残りの2試合のうち1つでも落とした時点でCS出場の可能性が消えます。また、たとえ横浜との試合に勝利したとしても千葉または三河が1つ勝利した時点でCS出場の可能性が消えますので、状況はかなり厳しいと言わざるを得ません。

上述のように川崎にはCS出場の可能性が残っているため、現時点でビーコルや川崎の公式アカウントから5月5日の試合がファジーカスの公式戦引退試合となる可能性について大々的に伝えることはできません。しかし上記の通り、実際は5月4日終了時点で川崎のCS出場の可能性はなくなっている可能性がそれなりに高いと思われ(横浜が初戦に勝っていれば理想ですが、少なくとも三河と千葉のどちらかは試合に勝つと思われます)、そうなると5日は両チームにとっての今季最終戦となり、それはつまり長年に渡り日本のバスケ界に多大なる貢献をしてきたニックファジーカスの最後の公式戦となる可能性が高いということになります。

偉大過ぎる高い壁・ニックファジーカス

2016年にBリーグが開幕し、ビーコルはbjリーグから参入、川崎は名門クラブ東芝としてNBLから参入し、神奈川県にある2つのB1チームとして神奈川ダービーを繰り広げてきました。とはいえ当初は神奈川ダービーなんて言うのも憚られる状況で、ビーコルは篠山、藤井、ファジーカス率いる川崎に苦杯を舐め続けてきました。2016年の開幕以降、実に19試合負け続けました。こんな強いチームにビーコルが勝てる日なんて来るのだろうか、もう一生ファジーカスには勝てないかも、と心の中では思っていました。それくらいファジーカスのヒョイっていうあの反則シュート(敬意を込めた表現ですよ)はヤバかったのです。
しかし終わらない夜はないとはよく言ったもので、20回目の対戦でビーコルは悲願の初勝利を掴みました。2020年1月、平塚総合体育館でのサザランドのブザービーター、ファジーカスを外に引き出してスピードで抜き去ってのシュート、あれは本当に最高でしたね。

しかしそれ以降も何度も何度もファジーカスは常にビーコルの前に立ちはだかる壁となり続けました。神奈川ダービーの歴史は海賊によるファジーカスへの挑戦の歴史と言っても過言ではないと思います。
ファジーカスが日本人に帰化して日本代表に選出され、私は初めて彼を応援する立場となりました。「なぬ!簡単に得点ができる!バスケってこんな簡単なのか?なんて頼もしいんだ!川崎ブースターズルい!」あの時の感情は一生忘れることはないでしょうね。ファジーカスが帰化してくれたところから、日本バスケの世界での快進撃が始まります。ファジーカスに加えて八村塁も加わり、千葉ポートアリーナであのオーストラリアに奇跡の勝利をあげた時は本当に嬉しかったですね。

NHKニュースウォッチ9に取材され全国デビューした海賊
買ったばかりのユニフォームのタグが🫢

そんなニックファジーカスとのたくさんの思い出も、今回の神奈川ダービーで最後です。日本にとって本当に偉大な選手でしたから、どうかMCのミッキーさん、ファジーカスのことをしっかり予習して、試合では感謝と労いの言葉をかけて頂きたいと思います。そして我々海賊としては、この最後の試合でしっかり川崎、ファジーカスに勝って、何も思い残すことなく引退していただこうではありませんか。いや、まさかないとは思いますが、一方的な敗戦なんていうのは相手にとっても失礼ですからね。これぞ神奈川ダービー、ニックファジーカスの引退試合に相応しい内容だったと言えるような好試合、期待していますよ。

ビーコルを去る選手やコーチ陣の最終試合

CSに出場できないビーコルにとって、この最終節の試合は今シーズンでチームを去ることになる選手やコーチにとっても最後のビーコルでの試合となります。毎年この時期にくる別れは寂しいものですが、別れがあるからこそ新たな出会いがある。別れはチームが前に進むためには避けて通れないイベントなのです。特に今季は目標とする結果を残すことができませんでしたから、このオフには大きなチーム改革が待っていると覚悟しておくべきでしょう。早ければ1週間後(おそらくファン感の翌日からかなぁ)には公式アカウント(およびアルミホイルくんの噂)からの発表に恐れ楽しむ日々が始まります。また今年もビーコルの噂は鍵垢のストルホイルくんアカウントで発信していきますから、もし興味ある方はフォローリクエストくださいませ。https://x.com/key2success974?s=21&t=cEfAwu4XDtevhm3rGHy7lw

なお、Bリーグの選手契約のルールは、ズッボンさん作成の以下のわかりやすい図を参照されてください。

引用元:ズッボンさん @zbn_tokyo

もちろん世間的には最初に注目されるのは河村勇輝の去就、海外挑戦があるかどうかなのですが、これはまたシーズンオフになったらnoteで大予想しようかなと思っていますのでお待ちください。河村以外にも今季はほぼ全員がチームを離れる可能性があると考えています。私達にできることは、選手の最後になるかもしれない海賊としてのプレーをしっかりと目に焼き付けながら、今シーズン共に闘わせてくれた選手やコーチ陣に感謝し、その気持ちをブーストにのせて伝えること、これしかできませんよね。苦しいことの方が多かったシーズンとなりましたが、最後は感謝と皆の笑顔で終わりたい。最高のアリーナをみんなで作りましょう!

神奈川ダービー マッチアップ予想

河村🆚藤井
須藤🆚長谷川
杉浦🆚ウィンブッシュ
ユトフ🆚ファジーカス
ソット🆚ヒース

前節の川崎ロスター

このマッチアップを見ると、オリバーがおそらく怪我で欠場となるため、高さ、リバウンドのところで結構キツイですね。また毎度のことながらジョーダンヒースのピック&ポップには要注意です。ただスピードではビーコルにぶがあるように思います。ファジーカスが戻る前に速攻でユトフやソットがシュートにまで持ち込めるか、そこがキーになるかもしれません。あくまで私の予想ですが、勇輝は今回試合に出てくると思ってます。勇輝のペネトレイトからの周りのメンバーの合わせにも期待しましょう。

魂のブーストを

最終戦に向けて私も気持ちが高まってきました。青木HCとキャプテン森井健太の最終戦への意気込みの記事をリンクしておきます。海賊達はきっとここに書かれているような良いモチベーションで試合に来てくれると思います。ブースター達も最後の魂のブースト、いきましょうか!

行くぞ!!
ゴーゴービーコー!!!!

4日の試合はNHK BS1で全国放送がありますのでビデオの録画予約をお忘れなく。そして私は一年に一度だけと決めているあの席からブーストします😚😚😚
5日の試合もBS12でテレビ放送あるようですね。

全国放送の準備、できてますか?

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