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ほぼ日の塾・第5期生の募集始まる。第3期生としての日々を、振り返ります。

糸井重里さんが主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」略して、「ほぼ日」のコンテンツ作りを知る場「ほぼ日の塾」第5期生の募集が始まりました。

私は、2017年3月から5月末までの第3期生として参加しました。
そのときのことを、少し振り返ります。応募しようかなと、気になっている方の参考になると幸いです。

ほぼ日の塾は、ライターやクリエイター養成講座ではありません。何かを作り、決断するとき、そのよりどころのヒントを学べる場であると思います。また、自分が書いた文章を読み込まれ、真摯に厳しいことも良いこともフィードバックされるという、得がたい体験をします。セミナーなどへ行くと「質問ありませんか?」「ないようですね」という光景を目にしますが、ほぼ日の塾は質疑応答が本番というくらいに真剣な時間を過ごします。コンテンツを作っていく上で、じわじわと効いてくるお守りをもらったような経験を、私はしました。それらはすべて、この場に集まる人たちが、みんな真剣だったからに違いありません。

ここから先は、なぜ応募したのか、どんなことをしたのか?を簡単に。

応募のきっかけは、とある第2期生による「ほぼ日の塾の募集が始まったよ」というツイートを見て。今でこそ、ほぼ日手帳を使い、毎日コンテンツを読みあさっているヘビーユーザーですが、当時の私は「ほぼ日、見たことあるよ」くらいの感じでした。でも、書くことに行き詰まっていたので、誰かに頼りたかったのです。応募のときに送った受講動機テキストが残っていたので、そのまま載っけます。毎回多数の応募があり選考が入るそうですが、素直な気持ちを書いて良かったです。

コンテンツを作る、とくに文章を書くということが好きだけれど行き詰まりを感じているからです。私は、自分自身の中でこれを伝えたいという欲が薄いと思います。いいえ、欲が薄いのではなくて出すことを渋っている、なんだか出しきれていません。
そのため自分の色を強く求められるライティングよりも、誰かが誰かのために伝えたいことの媒介であるほうが得意です。でも、素直に言葉が書けている文章を読むとうらやましいし、そうでありたいと思います。
「ほぼ日」の文章。普段の私にとっては、なんだか良い子な感じがして素直に受け止めることができません。ただ、2011年の震災のときは違ったのです。情報が錯綜していて、とても疲れていた中、ツイッターのタイムラインに流れてきた「ほぼ日」の言葉は沁みました。もっと素直に言葉を受け止めたい、表現したいので「ほぼ日」の作り方を知りたいです。

ほぼ日の塾は、80人クラスと実践編の2つからなり、80人クラス受講後に希望者は実践編へ進みます。80人クラスのときは、ほぼ日の大ファンという方も多く、ランチの時間などで「こういうところが好き」という話を聞くのが楽しかったです。いただいたお弁当も、とてもおいしかった。

実践クラスでは、ほぼ日の塾 発表の広場を見て分かるように、がっつり書きます。私も3つの課題を何とかやりとげました。ひとつずつ、当時の思い出とともに紹介させてください。

課題1は、糸井さんと、電通でコピーライターをしていらした田中泰延さんの対談をまとめること。塾生それぞれの構成や視点が、みごとに原稿に現れる課題でした。とにかく難しかったです。具体があるのに抽象的なエピソードを、読む人が面白く感じるようにまとめるにはどうしたらよいか?今でこそ「ああすれば良かった」と思うのですが、当時は理解できた部分をまとめあげることに精いっぱいでした。
第5期の課題1も対談ならば、誰とお話するんでしょう。個人的に、たらればさんか幡野さんかな?と思っています。

課題2は、「私の好きなもの」をテーマにしたエッセイです。私はエモい文章が書けないという悩みがありますが、改めて自分の「鉄道」エッセイを読み返すと、なかなかに熱っぽいので好きです。
「もう少し自分のことを書いてみても」というコメントをもらいましたが、「読み手は基本書き手のことには興味がない」という視点から外れるのに勇気が出ず、抑え込んだままで文章を終えてしまいました。いまだに、自分のことをどのくらいオープンにするのかの塩梅は難しいですね。

最後の課題3は、フリー「自由にコンテンツを」。
テーマを2つ考え、ぎりぎりまで悩みました。採用しなかったテーマは、鎌倉・由比ヶ浜にあるドイツレストランのこと。義母を通して、ドイツ人のママの話を聞くことが多かったので、この機会にまとめてみようと思ったのです。きっとおもしろいだろうなという予感がありましたが、どこかウケを狙っている感が拭えず、本当に書きたいほうのテーマ「働くということに悩んでいます」に決めています。感想や反応を一番いただいたのはこの課題に対してでした。

私が受講動機に書いた「もっと素直に言葉を受け止めたい、表現したい」を実践できているとはまだまだ言いがたいですが、素直な視点で考える機会は増えたような気がします。
自分がなぜ参加したいのか?を掘り下げることから、課題が始まっているのかもしれません。まずは、応募を迷う方の行動のきっかけになりますように!

いただいたサポートは、本を買ったり推しに課金したりと、ハッピーコンテンツへ投資します!!!!!