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ヒロアカの体組成計を作ったタニタの中の人をめちゃ推したい話

タニタは、アニメやゲームなどのコンテンツやキャラクターとのコラボが多い企業です。刀剣乱舞では、刀剣男士85振り(2019年12月末当時)すべての万歩計を作ったり、先日もガンダム&ハローキティのボイス体組成計が話題になったりと、「二次元コンテンツの健康系コラボといえばタニタ」のイメージができあがっています。

じつはタニタには、コラボ商品企画のプロフェッショナルなマーケターがいるんです。どんな思いでコラボ商品を手がけているのか──、その舞台裏がたっぷりと語られたインタビューが公開されていますので、ご紹介します。

\インタビューはコチラ/

そもそもタニタって、どうしてコラボしてるの?

はじめに、「どうしてタニタはコラボが多いの?」の答えを、インタビューから見てきましょう。

健康総合企業のタニタは、健康計測プロダクトの開発・提供だけでなく、タニタ食堂などの新しいアプローチを通して、幅広い世代の人たちに、健康への興味・関心を訴求してきました。ですが、同社の推しプロダクトのひとつ体組成計は、30代後半からがメインユーザーだったんです。

健康への関心がまだ薄い若年層に、5年後、10年後の健康のことを考えてもらう啓発活動は十分にできていませんでした。

アニメファン心を掴むには?『ヒロアカ』体組成計を手がけたタニタ「中の人」に聞く

そこで、若年層へのアプローチとして、アニメコラボが企画されました。この企画は反響を呼び、「○○とコラボしてほしい!」など、ファンからの声もたくさん集まったそうです。

ついには、コンテンツに明るい人を採用しなくてはと組織を動かすほどにもなりました。そして、「アニメやゲームコンテンツが大好きで、しかもそれを事業に結びつけて考えられる」人材として採用されたのが、マーケターの矢幅咲さんです。もともとタニタのTwitterのファンだったそうですよ。

オタクなビジネスパーソンの鏡

矢幅さんがメイン担当者として関わった案件が、ヒロアカこと『僕のヒーローアカデミア』とコラボした、ボイス体組成計です。作品の大ファンという矢幅さん。タニタが、ヒロアカとコラボするストーリー設計も完璧すぎます。

「高校生がヒーローを目指して切磋琢磨する」というストーリーは、体組成計の「健康的な体をつくる、体を鍛える」という目的とも親和性が高い。このコラボは絶対にハマるという確信がありました。それを踏まえ、「ヒーローになるためには自分の体を把握し、鍛えることが大切だ」という方向性にしました。

アニメファン心を掴むには?『ヒロアカ』体組成計を手がけたタニタ「中の人」に聞く

ファンのインサイトと作品の世界観ファースト!

矢幅さんのこだわりは「作品の世界観とファンの思いを大切にすること」。その気持ちが、ひしひしと伝わる言葉を、インタビューから抜粋しました。

主要キャラ5名の、録りおろしフルボイスについては・・・

このキャラクターはこんなことは言わないな、このタイミングでこのキャラクターとこのキャラクターが会話するのはおかしいな、という感じで、コラボ商品が原作の世界感を壊さないように心がけています。

(※ボイスはキャンペーンサイトで聞けます)

コラボ体組成計のデザインは、キャラクターたちが通う雄英高校の体操服がモチーフです。そこには、尊い心配りがあります。

「踏み絵」にならないよう、足を乗せる部分にキャラのイラストを配置することは避けました。

ファンのインサイトを大切にする理由も語られています。

私自身、アニメやゲームが大好きなので、企業がファンに媚びている姿勢はすぐにわかります。利益重視の、原作と世界観がまったく異なるコラボ商品を見て、「こういうことはやってほしくなかった」と落胆したこともありました。タニタでコラボ商品をつくる場合は、アニメの世界観やキャラクター同士の関係性、ファンの気持ちを慎重に推し量り、純粋に喜ばれる商品にすることを心がけています。

すごい安心感と信頼しかありません!!!

そんな矢幅さんの、熱い愛がこもったボイス体組成計と歩数計がこちら!(受注限定生産につき、現在はお取り扱いがありません)

歩数計のサンプル画像に表示されている数字は、キャラの誕生日になっているんですよー。細かいすごい!

「タニタは、日々の生活が楽しくなる、「気持ちがアガる」健康づくりのあり方を提示していきたいです。」と、これからの展望を語る矢幅さん。今までリリースしてきたコラボ商品はとても好評で、自由に企画などができる社内環境が生まれているそうです。

タニタ推せる・・・

以前わたしは、ユーリオンアイスの勝生勇利モデルのコラボウエアに関してミズノに取材をしたことがあるのですが、そのときも“「ミズノだからできることをしなくては」と考えていましたから、今回のコラボがスポーツを始めるきっかけとなり、嬉しいです。”と担当の方がお話されていました。私もあのウエアを着たいがために走り始め、シューズもミズノでそろえ、毎日走るのが楽しいです。

オタクとして最高にかっこよく、ユーザーファーストなマーケターの矢幅さん。ぜひ、ユーリオンアイスの体組成計をつくってほしい・・・。あっでも、私が諏訪部さんに「コブタちゃん♡」と言われたいわけではなくて、ダイエットする勇利くんを叱咤激励するヴィクトルを横で眺めるモブになりたいのとダイエットを両立したいというジレンマがあるわけで・・・。

こんな複雑な感情も、きっと矢幅さんは分かってくれるに違いない・・・と思える、強い気持ちを感じたインタビュー記事でした。

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マチコマキ|マーケティングライター
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