難しそうで、目的はシンプルな退職給付会計
目的
難しくて複雑そうな制度だけど、目的はいたってシンプル。
①退職給付引当金
②退職給付費用
この2つを計算して求めるために行う会計処理のこと。
ざっくりどんな制度か
会社は、従業員がこれまで提供してきてくれた労働への対価として、「退職金」っていう制度を設けているところがある。
→企業を辞めた時に「おつかれさま」ってもらえるお金のこと。
そんな退職金は、将来払うべき退職金の額(例えば10年後)と現時点までの金額(例えば在籍してから今日で3年だったら、3年間の金額)を会計上、計上しないといけない。
→つまり退職給付会計とは、会社が将来払うべき年金(将来払うために積み立てているお金)にかかるコストを時価評価するための制度。
けど、実際は退職金を払うまでに人によって年数がバラバラだし、辞め方で給付方法や計上方法が違って、このへんがすごく複雑になってる。
(例えば、自己都合退職と定年退職では事情が違う。あと1年働いた人と10年働いた人じゃ事情が違う)。
だから毎期の退職給付額を正確に見積もる目的で、「退職給付会計」っていうルールが作られてるみたい。
※この時、退職給付は従業員に払う必要があるお金=払う義務のあるお金。つまり義務なので「負債」として計上する。