借金生活12 Aさんが手のひら返す。
交通事故を起こすと必ず現場検証というのを、せなあかんのです。
警察の方から連絡が来て警察署に行くことになります。
現場検証なんで、私とAさんも来ます。
あの日以来です。
ただ態度が全く違うんです。
「こじこじさんお久しぶりです。お身体大丈夫ですか?今日はバイクで来られたんですか?駅前に置いてるのみましたよ」
「いや、まだ修理中なんで乗ってきてないですよ、電車で来ましたけど。」
なんやこの人この前、怒鳴ってきたのに態度違うがな・・なんでバイクで来てないのに、そんな事言うてくるんやろ?
「そうなんですか~お若いから大丈夫なんですかね」
「はぁ」
もう嫌になってきたんで無視します。
現場に行って警察官と別々に話しをして、警察署に戻りこう聞かれます。
「Aさんの処分はこじこじさんの意見を聞いて考えようと思うんですが、どうしたいですか?」
「私が有罪か無罪か決めるみたいなことですか?」
「簡単に言ったらそういうことになりますね。」
「私はどうこういう事ではないと思うんで、警察の方にお任せします。」
「わかりました」
ここで気づきます。罪を軽くしてほしいから俺に媚びを売ってたんやな。しょうもない人間やな
段々腹が立ちます。
そのまま帰り家に着くと、段々身体がしびれてくるのがわかり、枕に頭を乗せるのが、めちゃくちゃ痛くなります。
両腕も痛いし握力がなくなっているのも、明らかでした。
完全にムチ打ちというやつですね、こんなに辛いと思わなかったです。
Aさんに痛いことをわからせてやりたいと思ったけど、なんで会ったときは痛くなかったんや
タイミング悪いなとイライラしてきます。
保険会社は3か月までしか、治療費は払わないと言うてきます。
「あなたは23歳で若いから、すぐに治りますよ!それ以降は見れませんから!」
なぜこんなことを言うてくるのかと言えば、自賠責保険の保障が120万なんで、それの中でなんとかしたいという思いが
あるんやと友達に教えてもらいました。
そんな身体なんで仕事も休むことになり、時間が出来てしまいます。
そうなるとパチンコに行くことが増えます。
病院かパチンコか家のトライアングルです。
お金もないのにパチンコを続けているので、借金も減らず200万は維持でした。
どないしようか。
人生の分岐点やったと思います。