借金生活11 VS保険会社

バイクの修理をお願いして、まず保険会社に電話します。


『すみません、今日Aさんって方と交通事故を起こしてしまったんです。』


『そうなんですか、詳しい事をお聞かせ下さい。』


『私が黄色信号で急ブレーキで止まった所に追突されたんです』


『こじこじさんは時速何キロ出ていましたか?』


『その時は、止まっていました。』


『そうなんですね。その事例ですと、10対0になりますんで、私達は介入出来ない事になります』


『ん?どういうことですか?』


『相手方が100%悪いので、争う事もなく、向こうに全て払って頂くことになります。これからはこじこじさんと相手方の保険会社で直接お話し下さい。』


『えっ?それはホンマですか?どういう話しをするんですか?』


『はい、病院に行く手続きなどしてください』


『わかりました。』と電話を切ります。


ここで混乱します、俺は全く悪くないのにおっさんに怒鳴られたんかいな?どういうことやねん。


相手方の保険会社から電話がかかってきます。


『この度はご迷惑おかけしてます。お身体大丈夫ですか?』


『はい、とりあえず今は大丈夫です。Aさんは大丈夫なんですか?』


『それはもう、病院で診てもらって明日から働けるようですよ。』


『そうなんですね、とりあえず明日病院行ってみようと思います。』


『また病院から連絡頂くようにします』と穏やかな電話でした。



一旦家に帰り、母親に交通事故したことを報告します!


興奮した母親は『ちゃんとお金取りや!』と私の身体を全く心配していない事に、ショックを受けたのが忘れられません。


その日は身体が動くので夜勤に行き、明けで病院へ向かいます。


先生は『若いから治りも早いやろから、3ヶ月治療しよか』と薬と湿布をもらい、診断書を保険会社に渡します。


そうこうしているとバイクの修理が終わり連絡が来ます。


『修理が終わりました。とりあえず直せるとこは全部直したんで、保険会社に請求しときますね』


『はい!ありがとうございます』


なんて丁寧なバイク屋なんや!と感動していると相手方の保険会社からの電話です。


『すみません!!!バイク屋から連絡がありましたが、どう考えても事故で壊れてない部分の請求が来てますよ!どういうことですか!!』


思い出すと、マフラーを事故前に傷つけてしまい、それを直してくれたんだと気付きますが、ほぼ恫喝な言い回しで、言われたので不信感が沸きました。


『これは事故でこわれてませんよね!!!!』


と大声を上げられ引き気味に、『はい』とだけ答え


『じゃあこれ以外の修理をお支払いさせて頂きます!』と大声をあげられたまま電話を切られます。


なんて人なんや、保険会社は全部こんなんか!ものすごく腹が立ち、これは押されたら終わってしまうと感じてしまい。


とことん戦ってやろうと、心に決めました。


つづく

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