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唐物(炉)四ヶ伝 裏千家茶道

四ヶ伝で最初に習う「唐物」(炉)についての解説です。
この記事では

  • 準備物

  • 各道具の清め方

  • 扱い

  • +αの解説

  • 点前順序(+風炉との違い)

について書かれています。

手順も書いていますが、むしろ使用する道具や、扱いなどの解説に重点を置いています。
というのは「基本的なルールがわかればその後にも役に立つから」です。
交通ルールが解っていれば知らない道の運転でも問題なく走れるようなものです。

基本ルールの理解ができればその後の奥伝にも生かせますし、十より返る元のその一で小習や簡単だと思われがちな単なる薄茶にも生かすことが出来ると考えるからです。

お点前というのはどうしても手順の記憶勝負になってしまうところがありますが、記憶というのは正確に覚えていたつもりでも結構勘違いが起こりがちです。
そして、手順だけを覚えてもその後にあまり役に立ちません。

ですので、シンプルな基本的な考え方、ルールがわかるようになった方が良いと思うのです。
お点前自体は覚えていなくても自然と「こうなるよね?」と考えることができようになったら良いなと思いませんか?
考え方、ルールを理解できればきっとこの先数十年は通用すると思います。

もちろん考え方というのは色々あるので、ゼッタイに正解を導き出すことが出来るというものではありません。
ですが、「これは完全に破綻してるよね?」というようなことはやらないようになると思います。

※注意点※
この記事は裏千家の茶道をしていて、四ヶ伝の許状をお持ちの方を対象としています。

「点前手順はもちろん知りたいけど、手順だけじゃなくて詳しい解説が欲しい!」という方には良いと思いますが、
「点前手順で精いっぱい」という方には情報量が多すぎる気もしますのでおススメしません。
四ヶ伝の基本がさっぱり。。という方は、まずはご自分の先生のところである程度分かるまでお稽古することをおススメします。

お稽古でよくわからなさそうな点、聞きづらいであろう点などを解説していますので、非常に長文です。
「細かいことはいらないので、お点前の順番だけが知りたい!」と思う方はご自分のお稽古ノートを見返したり、ネットに載っている手順のサイト(正しいかどうかはわかりませんが)を見た方が早いと思います。
「もっと深い事を知りたいので長文でも我慢して読もう」という方だけ購入してください。

解説はどんな感じで書かれているのか、を知りたい方は
荘り物の点前の解説の記事 や
濃茶点前の覚え方の記事 
を参考にしてみてください。
ここでは有料記事ですのでさらに断然詳しく書いています。
ということで、本編です。


唐物(炉)の点前の準備物

唐物の点前で使用する道具は

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