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#065 アイデアを放牧する
企画力がないなあ、と落ち込んでいたときに手をのばした本。
#065 嶋浩一郎のアイデアのつくり方
博報堂ケトルの取締役兼クリエイティブディレクターで
雑誌『ケトル』の編集長でも知られる嶋浩一郎さん。
彼は、クライアントとの企画打ち合わせの時も
まるで飲み会の時のように次から次へと雑学や社会の潮流を
面白そうに繰り出すのだという。
「知らないことを知りたい」という強い知識欲から、
さまざまな情報を収集する嶋さんの著書。
アイデアを生むには、まず多くの情報を集めることが必要だ。しかし、集めた情報を整理してしまってはいけない。雑多なまま「放牧」しておくと、予想外の「交配」が起こり、すごいアイデアが生まれることになる。
とても読みやすくて2Hもしないうちに読破した。
彼独特の話し方を彷彿とさせる流暢な書きぶりで
とても楽しく読むことができた。
彼が言いたいのは、とにかく情報をかき集めろ、ということ。
どんな雑学も重要なアイデアのタネになるから、ひとつのノートに
カテゴリ分けもせずただただ収集しろという。
彼が愛用しているのは、モスキレンのノート。
ビジネスパーソン、クリエイター、アーティストなど、
日常的に企画などのアイディアを必要とする層から人気を得ているようだ。
小学生低学年の頃、おばあちゃんにもらったのだけど、
その重厚な風貌にひどく大人びた風格を感じ、
大切に大切に思いついたとっておきの歌詞を書いたりして
自然とクリエイティブな用途に使っていたものだった。
名前の由来は"Mole"の"skine"、
つまり「もぐらの皮」のようだということでつけられたそう。
1冊3,000円近いとはなかなかお高い。
しかし、なぜモレスキンがこんなにも多くの人に愛用されるのか
気になったので調べてみた。
ユーザによって、色々な使い方ができるのが魅力だと
考えられているようだ。
書くのを専門にしている方は"書きスト"、
ノートにいろいろなものを貼っている方は"貼りスト"など、
ファンの方同士でも呼び名があるそう。
大抵のノートはそうじゃないか?と思ったが。
ほぼ日記手帳のような”余白”が愛される理由なのだろう。
私は罫線がないノートが自由に描けて好きなので、
クロッキー帳が愛用ノートなのだが、
アイデアのタネを今日から収集・放牧しようと決めた。