お世話になった病院の、閉院のお知らせを聞いて
ショックなお知らせをみてしまった。
この病院こそ、2021年コロナ感染症と診断されワタシが入院した病院。ワタシがこのnoteに、そのとき起こった出来事を書いた舞台の病院だ。
病院がキライだ。今でも好きじゃないし、基本的に受診はしない。
だけど、ワタシがお世話になったこの、東海大学医学部付属東京病院のスタッフさんは本当に素晴らしかった。いつか御礼をしたいと思っていたのに、その手段がわからず4年が経ち、このような報告をきくことになってしまい本当に残念だ。
コロナと診断され隔離入院が決まったとき、高熱で朦朧とするなかでも入院に対する不安を感じずにはいられなかった。
だって……看護師さん、怖いんだもん。
20代半ばに突然の腹痛で入院したときの印象が、ワタシには拭えずにいた。みんなめちゃくちゃ無愛想で怖くて、
(あぁ、やっぱ自分のカラダを大事にしないとダメだよね……)
と猛省し、もう医者のお世話にはなるもんか!!とその時、固く誓ったのだった。←そんな効果はあったのかも笑
それから結局、出産も助産院にしたし、助産院での検診は決まりで仕方なく大学病院に行ったものの、ホントにその日はゆううつで、もう受付から不親切構造だしどこ行っていいかわからないし、妊婦で頭は回らないし、ますます医者ギライは加速していったのだった。
しかし。
あの日、我が家に迎えにきたコロナ患者専用のハイヤーで病院に着いてから、ワタシは一度もイヤな思いをすることはなかった。東海大学医学部付属東京病院の皆さんは、あの非常事態にあっても全く辛い表情をみせることなく、いつでもにこやかに、そして患者であるワタシに寄り添ってくれていた。看護師さんだけではない、医師や他のスタッフさん皆さん親切で的確に、素人であるワタシにもわかるよう説明してくれ、ワタシの回復を自分のことのように喜んでくれた。「あなた、コロナにかかってますよ」のなかにも書いたけど、ホントに組織として素晴らしいんだろうなと当時から思っていた。
残念なのは、大学病院ということもあり、ヒトにおすすめするのもなぁ…とこの素晴らしさを発信できなかったのと、当時皆さんが防護服を着ていたせいで、お顔もお名前も全然わからずじまいだったこと。退院後に何かしたいとずっと思っていたけれど二の足を踏んでしまったのはそれも理由のひとつだった。
(ま、言い訳になっちゃうが)
皆さんは今も、同じように働いていらっしゃるのだろうか。
あの病院が閉まってしまったら、皆さんはどこに行かれるのだろうか。
遅くなってしまったけど、本当に心から御礼を申し上げたい。
本当に、ありがとうございました。
皆さんの心のこもった対応は一生忘れません。
医療現場は本当に大変だ。意義ある尊い仕事であるにもかかわらず、仕事はキツくて人手不足が常態化している。あの、にこやかに寄り添ってくださった皆さんが、きっと看護の仕事が好きで、誇りをもって、やりがいをもって取り組んでくださっているであろう皆さんが、これからももっと飛躍し幸せであってほしいと、ここで密かに願っている。