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「あなた、コロナにかかってますよ」最終話

治療をやめて自己回復力をみるようになってから3日目。
返す返すもこんなに順調に治療が進むなんて、ホントに信じられないのだが、マニュアル通りの最速パターンで、私はちゃんと退院することができた。

あまりにも居心地がよかったので忘れていたが、そう、ここは家ではないのだった……涙。

退院が決まってからというもの、ますます看護スタッフの皆さんとは関わりが薄くなり、時折聞かれることと言えば
「ご家族のお迎えは来ますか?」とか
「何時ごろ退院されますか?」とか
いなくなる前提のはなしばかり。

いや、当たり前なんだけどね!

退院当日も、朝食いただいちゃったらもはや、やること無いし
(こんな元気でピンピンしてる患者、いつまでもいたらジャマだよね…)
と、少しいじけモードの私、医師からの許可を待ち9時半ごろ速攻帰ってきてしまった!!(早)
今思えば、お世話になった看護スタッフの皆さんに御礼を言ってからでもよかったな……とも思うけども。でも、なんだろ、考えすぎかもしれないけどあの疎外感を気づかないフリして居座れるほど強いメンタルは持ち合わせてないのだ、私。

ビックリしたのは家族だ。
私がなんの連絡もせず、ひとりでタクシーで帰ってしまったもので
(え?もう大丈夫なの?)
(え?ひとりで帰ってこれたの?)
(てか、え?ホンモノ?)

みたいな、遠巻きにユウレイをみるような様子でしばらく私を眺めていた。

考えてみれば当たり前だ。入院中は会えないんだもの。もちろん元気になったよ~とかLINEでやり取りはしていたけど、彼らの目には入院する直前の息も絶え絶えな私の姿しか残ってないんだもの、ここまでの回復は、しかも一人で帰ってこれるなんて信じられない気持ちだったのだろうなぁ。

私は私で、家に帰ったら帰ったでとっても疲れたが、まずは

シャワーを浴びさせてくれ!!!!!

ってわけで、がんばってシャワーを浴びる。
やっぱり、いくらあの病院が居心地よかったとはいっても、家のシャワーはいい…涙。

もう、アジサイが咲き出して

とりあえず、家に帰ってきた。
まだまだ体力回復には時間がかかりそう。少し動くだけでも息が切れる。
そして、仕事。
体力的にもムリだが、そもそも『田中』によれば今の仕事は強制終了案件であって、また続けようとすれば次はもっと強烈な形でストップの介入があるだろう。

そう、もうそれを受け入れるしかないのだ。

こんな言いかたをすると不快に思う人もいるかもしれないけど、私がこのタイミングでコロナにかかり入院したのってたぶん偶然じゃない。
たぶん、すべては仕組まれているのだ。
誰にって?

みえない存在に。

《おわり》

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
こんな変人ですが、よかったらお友だちになってください♪よろしくお願いします。
そして文中にも書きましたが、入院中お世話になったスタッフの皆さまには本当に感謝申し上げます。皆さまが健康で明るく今も日々を送られていますように……

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