[詩]詩を書きたくない詩 鈴木日出家
今日もぼくらは詩を書かない理由を探す。
月曜日は余裕で構えてしまうし、火曜日は遅くまで働いてしまうし、水曜は早く帰った分早く寝てしまうし、今日は木曜だけど、いい加減疲れもたまってきていて、明日は金曜だほら、ビールがぼくらを待っているから、という具合で詩の相手はしていられない。
こうなって来るともはや、「酒がのめるのめるぞ」の日本全国酒飲み音頭さながらではないか。しかし、強い執着を謳うあちらと違ってこちらはただの逃避だから、明るい肯定感はない。いかに酒飲みであろうと肯定感の方が