ブラインドヘッズにおけるOOP側のCB戦略(1)―SBvsBB SRP
▼導入
ブラインドヘッズにおけるCB戦略は、BTNvsBBと比べてお互いのレンジが広い・オリジナル側がOOPに回っているという点で大きく異なり、
通常のBTNvsBB SRPと同様のソリューションは用いられない。
にもかかわらず、実践的には割とレンジでルースにCBが打たれたり、結構ソリューションと異なる対応がよくつかわれているように見受けられる。
そこで、本来あるべきブラインドヘッズにおけるソリューションを今回紐解いていきたい。
▼概観
まず、全部のボードをひっくるめた内訳としては、基本的にチェック頻度が60%程度―ベット頻度が40%(うち、半分以上は33%size)という形になっているが、
ボードによって大きく異なり、レンジベットが可能なボードから、レンジチェックが丸いボードまで存在する。
そのため、どういったボードで・どういった頻度&サイズでベットするかというのは、ボードの種類別に紐解きながら考えていく必要があると思われる。
というわけで、以下具体的にみていこう。
▼レンジチェックが丸いボード
①モノトーンボード(AorKハイ、ブロードウェイ2種)
モノトーンボードは、BTNvsBBでもそれほどベット頻度は高くないが、
ブラインドヘッズになるとさらにチェック頻度が高くなる。
特にAハイ・Kハイ・ブロードウェイ2種のようなボードでは、むしろほぼベットができず、レンジチェックが丸いと抑えておいてそれほど間違いではないだろう。
逆に、ローカードのならんだモノトーンボードでは、そこそこのベット頻度があらわれてくるというのも抑えておいた方がよいと思われる。
②6ハイ以下ボード
基本的には、ローボードではかなりBB側にヒットしており、またエフェクティブも深くドローヘビーであると、IP側からかなりレイズの余地があるため、ポットコントロールの意図でもレンジチェックで間違いはないという形になるのだろう。
▼レンジベットが可能なボード
逆に、ブラインドヘッズにおいても、レンジベットが可能なボードも存在する。そのあたりを以下に見ていこう。
①トリップスボード
トリップスボードにおいては、BTNvsBBと同じくベットサイズは下のトリップスボードになるほど大きくなる傾向はあるが、おおむね全レンジで50%betを打っていてそれほど間違いではないことがわかる。
これは推測であるが、基本的にブラインドヘッズにおいては、BB側は何かしらポケットペアを持っていればそれなりにレイズを返していく頻度も多いため、当然オーバーペアも含めて圧倒的にSB側にフルハウスが多く、
強いハイカードも多いため、レンジでCBを打って十分となるのだろう。
②ハイペアボード
AA-QQxくらいまでのボードは、基本的にBTNvsBBの時と同様、レンジで33%ベットをしてそれほど問題ない形となる。
ただ、それ以下のペアボードになってくると、基本的にレンジベットはやりすぎとなるので、注意が必要である。
▼その他のボード
その他のボードでは、レンジチェック・レンジベットとなるボードはなく、頻度の差はあれど基本的にはチェックとベットの混合となってくる。
このあたりについては、今後各ボードテクスチャー別にベット頻度・ベットサイズを個別に検証していきたいと思う。
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