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大人になってもぬいぐるみが好きな人

私はぬいぐるみがとても好き。
幼い頃から身近な存在だったけど、
大人になってからもずっと好き。

大きくなるにつれて、ぬい離れをしていたけど、それを再燃させてくれたのは、
親友たちが20歳の誕生日にプレゼントしてくれたでっかいアザラシのぬいぐるみがきっかけ。
しろたんっていうんだ。
今でも一緒。もう10年来の家族だよ。

私がぬいを好きな理由はたくさんあるけど、
突き詰めると全部「生きてないから」だと思う。

人間含め、全ての生き物は、
調子がいい日もあれば悪い日もある。
例えばペットを飼っていたとする。
人間側が疲れていて元気がなく、構ってほしいペットに充分に構えない日もあると思う。
逆にペット側も気分が乗らず、機嫌が悪い日もあると思う。
それは全然悪いことじゃない。
生きていたら当たり前のことだし、
それでこそ生き物だと思う。

対してぬいは、いつも絶対に同じ顔で、
全く動かずただそこにいてくれる。
これはものすごい安心感がある。
不安定な要素が一切ない。
私の生物故の不安定さに左右されることも全くない。
変わることがない。
そもそも生きてないから。

この安定感が私のことも安定させてくれる。
余裕がない日は一切触れなくてもいいのに、
そばにいてほしい時は絶対にそばにいてくれて、抱きしめさせてくれる。
何も訊かれない。
何も話さなくてもいい。

仕事がしんどかった日でも、しろたんの真っ白いお腹に顔を埋めて深呼吸すれば、
ストレスがすーっと溶けていく。
そしてそのままぐっすり眠れる。
しろたんのおかげでお布団の中はいつでもどんなときでも絶対安全地帯。

ポリエステル100%の毛並みが好き。
いい匂いなところも好き。
中に綿しか入ってないから芯までふわふわなところも好き。

30歳にもなってまだこんなにぬいぐるみに執着している自分に、ふと何らかの病的な心理を感じるときもある。
でも、とにかくしろたんを抱きしめて、その優しい柔らかさに包まれて眠る、その瞬間は、何ものにも変え難く、途方もなく幸せなのである。

ぬいは生きてないから死なないけど、壊れた時、それを再生する能力もない。生きてないから。
例え布切れ1枚になっても、目玉のビーズ1粒になってもしろたんのことずっと大好きだよ。
でも、なるべく元の形に近い状態でいられるように、お手入れや修理を定期的にするからね。
そのためにいくらお金や時間がかかったっていいんだよ。
できる限り長く一緒にいてね。

愛する大切なぬいがいる全ての人へ
その愛すべき存在といつまでも一緒にいられますように。
あなたとぬいの日常にたくさんの幸せがありますように。

【余談】
ぬい撮りについて
自分はぬい撮りほとんどしないのだけど、
その理由は、ぬいを愛でる行為が自分の中ではものすごく内内の行為で、親しい人にしか見せたくないという感覚があるからな気がする。「うちの子のかわいいところは私だけが知っていればいい。」みたいなところもある(重)。

でもぬい撮りをして、それを発信している方々のこともとても素晴らしいと思っている!
皆様、写真でぬいに命を吹き込むのが本当に上手。真にぬいへの愛ゆえだと思う。

かわいい姿、ぬいとの日常を見せてくださって
いつもありがとうございます。
これからもずっとその温かな日常が
続きますように。

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