Lv0 経緯④
目が覚めた彼は特段何事も無かったかのように起きた。
日帰り旅行のあとも何度か会っていて、また、親から結婚しないのかと言われるやら、あなたと結婚したらどうなるんだろと会話をしたことがあった。
LINEのやりとりでも何度かこういうことがあった。
彼も私も忙しく、1ヶ月以上合わない日が続いた。
あんなに会っていたのに会えなくなっていたことに悲しくなっていた。
会いたいとも言えない関係。
連絡はいつも彼からだったので、私からする事は無かったのだ。
今年も一緒に花火を見に行くことになっていた。
それはそれは私は楽しみにしていた。
だが、会う2日前、彼から電話が入った。
会う日が仕事になったと謝罪の電話だった。
そして、他にも会う日を決めていたのだが、それも全てなくなったと...
彼の仕事が忙しいことは知っていたし、できるのならば辞めて欲しいとも思っていた。
体力を使う仕事だが、彼の体はボロボロだったからだ。
悲しいとはいえ仕事をしたいという彼をとめるつもりはなかった。
数日後...
彼から、「今から会えないかと」連絡が入った。
会わないわけが無い。
ドライブしながら彼の話を聞いていた。
が、最悪な話だったのだ。
私と会っていない間に心境の変化があり、しばらく彼女はいいかなと思っていたが恋人がそろそろ欲しいと思うようになったと...
元婚約者のこともふっきれ、前を向いた結果だと。
私の中で、何かがはじけてしまった...
「私も心境が変わったの... 私、あなたのことが好きです」