Lv0 経緯③

春くらいから、彼が「親があなたといつ結婚するのかと言ってくる」と私に言うようになった。
お互いに「「ないない」」と言っていた。
昔から、なぜか彼のお母さんに気に入られていることは知っていた。
たった一度、おうちにお邪魔するから、お菓子を持っていっただけなんだが...
彼はその時までどんな女と付き合ってたんだか。

とりあえず、そのことは彼の性格を知っているので、私が彼女になどなることはできないのだと。
ましてや、結婚などありえないと思っていた。

そして..関係が変わってしまう事件は起きたのだ。

ゴールデンウィーク、日帰りだが列車に乗って遠出をすることになった。
こんなことは出会って初めてのことだった。

相変わらず彼と居る時は楽しかった。
いつもと同じたわいない話もしていた。

朝早かったので、帰りの列車の中でだんだん眠くなってきた。
彼も寝始め、私もうとうとしてきた。

と...!!
彼の頭が私の肩にのってきたのだ。

私は慌てた。
こんなことは昔、いい感じになったときぶりだ。
平然を装い、彼が起きるまでそのままの時を過ごした。
いつもと違う感じにドキドキして、このまま時が止まれがいいと願った。

私はまた、彼に恋に落ちたことを自覚した。

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