夜に溺れる
深夜2時。
思考が止まらない。
ぐるぐるぐるぐる頭が回り、
半身が闇に沈んでいくような感覚を覚える。
目を閉じてもその黒から逃れられない。
手を空に伸ばしても、その手さえ見えなくて。
助けを求めるように開いた画面の明るさにたじろぐ。
逃げ場はここじゃない。
そう思いながら情報の波に呑まれてゆく。
思えば今日は好きなものに触れても落ち着かなかった。長く触れていられなかった。
こんな日はどうしたら良いのだろう。
お気に入りの曲も言葉も絵も、どうしても落ちてこない日は。
答えが見つからないまま心を吐き、
明日は良い日でありますようにと静かに祈る。
どうか全て吹き飛んで、
まっさらな目覚めがありますように。