レビュー『破局』遠野遥著 第163回 芥川賞受賞作
Amazonには対極的なレビューが書かれていたので読みたくなった。
レビューが分かれるのが分かる本だった。
こんな本(あらすじではない)自分に客観的であろうとしながら、経験が足りなくて青さがにじんでしまう。そんな主人公の話だ。
間違ったことはしていないはずなのに感じる、自分と周囲のズレみたいな感覚が書かれている。そういう本が世間で評価されていると、『破局』に共感できる読者の心が救われる気がする。
大人になろうともがいている感じがタイトルの大業さからも感じられる。(深読み