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介護施設の経営をするということ

介護施設においては、介護現場で不甲斐ないミスが繰り返されることがあります。

退所時の荷物の返し忘れや他利用者の荷物を間違って返したり…。

そんなレベルのミスがわんさかと…。

他部署からは、「なぜそんなこともできないのか?」と批判的な声があがることもたびたびです。

でも私は、それでも介護現場は頑張っていると思います。

というわけで、こちらのツイートです👇

介護現場に問題があるとしたら、それは明らかに経営者側の問題なのです。

そう捉えることが、介護現場改善の第一歩です。

私が介護現場にいた頃、介護を良くするためにかなり苦労しました。

私自身が良い介護を維持しなければチームの介護を良くしようなんて大きなこと言えないから、まず自分のことで必死になります。
どれだけ頑張っても時々はミスをします。
他の職員の動きが悪ければ、その分のフォローをしながら仕事しなきゃいけません。
職員が辞め、人が少ない中で介護することもたびたびです。
そこに入職するのは介護未経験の職員だったり、社会人1年目の新卒職員だったり、前職場の仕事の仕方が染みついたベテラン職員だったり、新人職員の育成に苦労しながら、いつもの介護をしなければなりません。
認知症利用者が突然不穏になることがあります。
状態が悪くなれば食事介助に時間がかかりますし、水分補給にも時間がかかります。
職員同士で考え方が食い違い、仕事の仕方がバラバラになればイライラすることもあります。
経営者側から「何とかしろ!」と言われた所属長からは無理難題を押し付けられることもあります。
コールが鳴っています。
コールが鳴っています。
コールが鳴っています…。

そんななかで、退所時の荷物の返し忘れや他利用者の荷物を間違って返してしまうミスが起こったとしたらどうでしょう?

介護現場には問題はありません。

むしろ頑張っています。

もちろん落ち着いている介護現場もあります。

それは落ち着いているのではありません。

落ち着かせているのです。

何事も起こらないように頭をフル回転させて高度な連携を保ちながら利用者の生活を落ち着かせているのです。

そんな理想を絵に描いたような施設も、ちょっとしたことで崩壊していくことがあります。

一人職員が辞めれば崩壊していくことがあります。

経営者側に必要なことは、まずそうした介護現場の実態を理解することです。

それが、「介護施設の経営」のスタートと言っても過言ではありません。

経営を考えるとき当然数字は必要ですが、数字だけを見ることが「経営」ではないはずです。

優秀な経営者は、商品のことを良く知り、大切にしています。

じゃないと商品は売れません。

介護施設で言えば、介護現場を良く知り、大切にするということです。

じゃないと、誰も利用しません。

その昔、経営者側の人に「わしらは数字を見ることが仕事や」と言われたことがあります。

私は言い返してました。

「介護施設の経営をしてください!」

今思えば恐ろしいことを言ったなと思いますが、経営者側の立場となった今、現場からそう言われないような経営をしなければと肝に銘じて頑張っています!

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