見出し画像

資格を生かした介護経営

私は、現在大規模施設の管理職としての仕事をしています。

介護職、相談員、ケアマネ、管理者…と、現場での仕事を20年以上続けてきて、私はこの仕事を天職だと思っています。

好きで介護の仕事をしているタイプです。

ですが、自分は好きでさほど苦しみがなくとも、現実は苦手な利用者の介護に悩み、人間関係のしがらみのなかで苦しむ職員がたくさんいます。

介護が好きでも介護現場を去っていく人たちをたくさん見てきたなかで、介護はチームでするがゆえに、自分だけが楽しくても仕方がないと思うようになっていきました。

それが30歳代前半の頃の私。

そして、私は介護施設において「働きやすい環境作り」をしたいと思うようになりました。

介護施設の管理職となった今、私はどんな管理職でありたいのか…?

私が目指す管理職のイメージ

私が目指している管理職のイメージは、一言で言えば、こちらのツイートです👇

私は、介護福祉士、社会福祉士、ケアマネジャーの資格を有しています。

それぞれ現場で生かす資格ではありますが、せっかく持っている資格ですし、管理職となった今でも生かせる仕事がしたいと思っています。

もちろん、生かすと言っても、それらの資格を生かして現場を手伝おうというわけではありません。

現場は好きですが、そんなことをしていたら本来の仕事ができないでしょうし、何より介護現場にあるたくさんのお宝のような経験を現場から奪いたくないという思いがあるからです。

私がやるべきことは、あくまで現場のサポートに徹するということだと思っています。

現場のサポートのために、3つの資格を生かしてどんなサポートができるのか?

ツイートの内容について説明していきたいと思います。

介護福祉士として

介護経営は介護を知っていないと難しいところがあるから、介護福祉士スキルを生かしたい!

まず、介護福祉士としての私。

管理職は経営を考えることが主たる役割ですが、当然のことながら「介護施設の経営」をしなくてはなりません。

どんな経営でもですが、取り扱う商品を知るということはとても大切なことです。

数字だけを追い求めていくのではなく、サービスの質も追い求めていくことが経営ですから。

ところが、頑張りが数字につながりにくい介護施設は、サービスの質こそが重要な性質を持ちながらも、サービスの質が注目されにくい傾向があります。

そこで介護福祉士スキルの出番です!

介護現場が目指すべき姿や、その方法論、その障害となっていること、働く職員の心理状態…。

介護福祉士は、他の職種では分かりえない介護現場の実態をたくさん知っています。

それだけでも大きな力となってくれますし、何より介護現場と同じ土俵で話ができることも強みだと思います。

ケアマネジャーとして

マネジメントはケアマネスキルを生かしたい!

次にケアマネジャーとしてのスキルですが、これは言うまでもなくマネジメントです。

課題分析して、計画作成して、実行に移して、評価する。

ケアマネジャーは、利用者個々の全く異なるケースに対して、マネジメントし続ける仕事です。

施設ケアマネのときは、関わる職員の育成に携わることもあり、関わるチームの直接的なマネジメントもしてきました。

居宅ケアマネになると、関わる職員およびチームは事業所の外側になり、利用者個々に関わる事業所も異なります。
施設ケアマネとは違い、少し離れた立ち位置で間接的に関わる職員およびチームをマネジメントすることになります。

いずれにせよ、ケアマネジャーは利用者に関わる人を動かしていく役割なわけですから、ケアマネジャーの知識・経験は、介護経営をしていくうえで間違いなく大きいわけです。

社会福祉士として

それぞれの現場をソーシャルワークで元気づけられるよう社会福祉士スキルを生かしたい!

最後に、社会福祉士としての私。

社会福祉士と言えばソーシャルワークです。

ソーシャルワークという言葉を調べると、キーワードとして「社会変革」、「社会開発」、「社会的結束」、「エンパワメント」、「解放」といった言葉が並びます。

これらは、介護施設の経営には欠かせないものばかり。

そもそも、介護施設はさまざまなニーズを抱えた利用者を前にして、今できるケアでとどまっていてはいられない仕事で、「変革」「開発」はつきまとう仕事です。

そして、そのたびに施設の理念をもとに「結束」しないといけません。

さらには、職員個々の力を生かすためには「エンパワメント」でそれぞれの力に応じて権限委譲し、職員の「解放」を目指すことが理想です。

これは、まさにソーシャルワークです。

対象が何であろうが、ソーシャルワークは社会福祉士の得意分野で、それは介護経営に欠かせないものだと思っています。

まとめ

管理職となり、介護人生を振り返ると、介護職であったときから常にソーシャルワークを実践してきたことに今更ながら気づきました。

ソーシャルワークが常に頭にある脳ミソです。

これは、私の一番の強みと気づいたので、Twitterとnoteでは「社会福祉士」を名乗っています。

ケアマネを取得したときからは、マネジメントは当たり前の脳ミソになり、ことあるこどにアセスメントしてしまうぐらいの脳ミソになっています。

そして、そんな脳ミソの根っこにあるのは、私の原点である介護福祉士なのです。

そんな3つの脳ミソが、私の管理職としての強みです。

もちろん、どの資格も持っているだけで身についた脳ミソではありません。

有資格者としての責任のある仕事を意識して実践してきたからこそ手に入れることができた脳ミソだと思っています。

まだまだ管理職としては新人ですし、物足りない知識もたくさんありますが、この強みを生かして頑張ります(宣言)!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?