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SNSでのバズマーケティングはもうやらない方がいいかもという件

すっかり定着しつつあるSNSでのバズによって流行や購買行動が起こる現象。
ここ最近はそれを狙ったバズマーケティングなるものがあるみたいですが、
もうそういうのを狙わない方がいいんじゃないかという話です。


かつてのバズる


私がTwitter(今やX)を頻繁に使うようになった2017年頃くらいでしょうか、いわゆるバズるという現象を認識しはじめたのは。
自分は創作活動してたので、創作界隈の人がバズり、商業連載をはじめるみたいな流れが結構ありました。
ネットにあげてたものが一気に広がって仕事につながるなんて夢があります。
自分もそれにあやかりたいなんて思いつつ、バズる夢を見てはオリジナル漫画をあげていました。
が、作品がバズることなどいっさいなくて、今までにバズったといえるのはクソみたいなネタツイートだけでした。
悲しいですね。

でもいつごろからか、バズるという現象はあるものの、その後の流行、定着に陰りがあるように思えてくるようになりました。
以下自分なりに原因を考えてみました。
(未だにTwitter時代の諸々の呼び名を使ってますが、許してくれ。イオンをジャスコって言っちゃうあれです)

バズってもその後に陰りがある原因

1、SNS人口が増えた→バズる基準、ハードルが上がった


例のパンデミックで2020年くらいを境にSNS(特にTwitter)の人口がかなり増えました。
そうすると、SNS全体に拡散するというのは以前より難しくなります。
それこそ、自分がバズるを知った時は1万いいね程度でも結構拡散されてるなというレベル、感覚でした。
しかし、今は10万いいねレベルもざらにあって、それくらいいかないと目立たなくなってきました。
(もちろん今でも1万いいねレベルはすごいけど、もうそれくらいはあんまり目立たなくなってきた)
それに毎日のようにバズったツイートが流れてくるので、正直バズったとしても忘れられやすい状況です。
とにもかくにも情報量が増えてしまい、目立ちにくくなっている、忘れ去られる度合いが高まってきたように思えます。
人が増えたことで、1個1個のコンテンツが薄まっているような感じですよね。

2、バズマーケティングの手法の確立


バズる構文があるというのを数年前に知りました。
これを使えばバズりやすいみたいな。
「この世のすべての○○好きに伝えたい」
「冒頭に【悲報】や【朗報】などをつける」
「○○な人が習慣にしていること10選(そして下に羅列)」
「漫画を連投する際に1/○」と表記などなど…。
見たことある人も多いのではないでしょうか。
始めは自然発生的だったんでしょうけど、だんだんバズりやすいことを見つけた人がいたんでしょうね。
なかなか賢い人たちもいるもんだなと思いましたが、その手法を猫も杓子も使い始めるとだんだんと空虚になります。
SEO対策をしたブログが似たり寄ったりになる現象と同様、テンプレ化したツイートが量産される始末に。
結局、バズってもそれは「バズりやすいやり方」をしただけであって肝心の中身はスッカスカみたいなものが多くなってしまい、その後に影響が出にくくなっているんじゃないかなというところです。

3、無料だからいいねしてる


1、2に重なるよう影響しているんじゃないかと思うのがこれです。
あくまでSNSで拡散したり、いいねを押すのは無料です。
1いいね50円とかじゃないです。
押すだけなら無料なので、正直なんとでもなります。
その後に紹介されてる漫画や商品を買うかどうかは正直あやしい。
かつては熱心というかコアなユーザーの比率が多いゆえにバズることがその後の購買につながったかもしれません。
しかし、ここ最近で増えたユーザーは比較的ライトで暇つぶしになれば程度な人が多いのではないかと思うのです。
そして、バズマーケティング的にやってるツイート等も「まあいいねはするけど金を払うほどではないな」みたいに判断されるんじゃないかなと。

1,2,3の結果としてバズって話題にはなっているけれど、バズったその盛り上がりが実態とはかけ離れちゃったものになっているように思えます。

じゃあ今後はどうするのさ


バズるってすごいですよ。やっぱ流行や話題を生み出しますし。
ただ、上記にあげたことがある故に、最近はバズってもそこから冷めるのが非常に早い気がします。
だからバズって「よっしゃー!」と思って商品化や商業化、続きものをつくって発表するも総スカンみたいなのもちらほら見かけます。
所謂、書籍で言うところのベストセラー倒産に似たような状況がより起こりやすくなってるんじゃないかと思います。

で、じゃあどうするのがいいのかなと思うと、結局小さく地道に続けていくのがいいんじゃないかなと。(よっぽど大規模にやってる企業やチームをのぞけば)
要は、コアな人たちだけに向けて静かに持続的にやってくようなやりかた。
正直、地味だし話題性はないし、爆発的なヒットは狙えないとは思う。
ただその方が結果的に長持ちするんじゃないかなと思う。
例えば、(としてあげるのはいいのか微妙ですが)創作界隈でいえば東方projectや艦これ。
深く見たり、かかわっているわけではないのですが、傍から見ていて結構長く続いて、コアなファンももついているコンテンツだなと。
艦これだってもう10年、東方にいたっては20年くらいも続いてるんですよ。
正直じゃあその二つのコンテンツが今、爆発的にバズってるかというと別にそういうわけではありません。(悪い意味じゃないですよ)
ただ、コアなファンがしっかりついているおかげもあって急激に廃れるような感じがしません。
他にもニコニコ動画の音MADであったりとか(未だにドナルドとか松岡修造とかZ会等々細々と続いていたりする)、コンビニにだいたい置いてあるこち亀とかクレヨンしんちゃんとか鎌倉ものがたりの漫画であったりとかも地味に長続きしていますよね。
要はああいうイメージ。
端的に言ってしまえば、根強い人気がある状態。
そういう風にもっていく方が今後はいいんじゃないかなと感じています。
ただ、じゃあどうすれば根強い人気になるのかまでは正直わかんないこと多いので、今のところはここでは書きません(ごめんね)
ただ、今流行っているようなバズマーケティング的なやりかたでは
そこにはたどり着けないんじゃないかなという風に思っています。

そんなお話でした。

↓こちらも以前書いた関連ある話です

↓以下参考です


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