【雑筆】1/24
1月某日
天気予報によると今季最強の寒波が来るらしい。
基本的にネットニュース等でよく目にする「〇〇年に一度の〜」とか「今世紀最大級の〜」という謳い文句を基本的に信用していないのは、毎年ボジョレーヌーボーが文字面は違えど言っていることはほぼ一緒というのを見抜いたからだと自負している。
近年の気候は、あぁ冬だなと呟いて悦に浸る様な徐々に季節が移り変わっていく感覚が無いからあれ?なんか1月にしては春みたいな陽気ですねとかこの寒さ尋常じゃ無い!と思っているうちにいつの間にか2月になっていたりする。
それでも毎年冬に、あるいはいつかの冬に通常以上の感情が動くのは非日常が日常に緩やかに変化していく現在の日々があるからかもしれない。
日差しが強い池袋の通りを歩いていると突如現れる芝生の広場。
開放的な空間で追いかけっこをする親子、犬の散歩をする外国人、スイッチを片手にはしゃぐマスク姿の小学生たち。
”最強の寒波”とは?と疑問を抱くくらい気持ちの良い気温に誘われてオープンテラスのカフェでビールを飲む練馬のボウフラ、今年36歳になります。
既に夕方の雰囲気が漂い、家に帰らなければならないのかと気持ちが焦るのだが時計を見れば未だ15時半だし、そもそも大人だから時間に囚われる必要も子供の時ほどない。
遅ればせなが映画THE FIRST SLAM DUNKを観賞。ネタバレは避けるが原作に忠実なシーン且つ新たに練り込まれ伏線を回収していくストーリーに目頭が熱くなり、無事号泣男という称号を手に入れた練馬のボウフラ、今年36歳になります。
普段映画を観たあとの余韻は昼に見れば夜、夜に観れば朝には解消しているのだが、今回ばかりは中々余韻が抜ける様子もないのでアウトプットに勤しんでいるわけであります。2杯目はカールスバーグ、軽めの口当たり。
You are there/MONO (2006)
音楽に関してはあまり季節を意識しながら聴くことはなく、iPhoneに取り込んだ好きな曲をその日の気分によって聴く曲を変えたり、なのだがとりわけこのMONOというバンドに関しては冬に聴くことが断然多い。
ディレイにリバーブを重ねトレモロ奏法によって奏でられる叙事的なメロディーは冬の風情にぴったりで、かと思えばディストーションを重ねてかけられた轟音パートは冷めた心に炎を灯してくれる。
DTMの進化により素人でも気軽に宅録できる昨今だが彼らはアナログレコーディングにこだわり、パッケージングされスピーカーから発せられる楽曲たちには不思議な迫力がある。
Flames beyond the cold mountain/MONO
何杯目かのクラフトビールを飲み干し退店、あんなにいた子供たちはいつの間にか帰路について広場は暗闇に包まれていた。天気予報では明け方にかけて雪の予想。肌を突き刺すような寒風にこれは”今世紀最大級の寒波”だなと思いながら歩く池袋の街を歩く人の足は少し駆け足だった。
帰宅してホットティーを飲む。身体が温まった瞬間襲ってくる眠気。
おやすみなさい。
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