助六

"面白い"を文章に。 暇なときに4コマも。

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マガジン

  • おしえて!おやゆびくん

    4コマ漫画「おしえて!おやゆびくん」をまとめています。

最近の記事

愛しき落とし物

小学4年生の時、「落とし物係」なる係をやっていた。黒板消し係・生き物係・号令係などから比べると聞きなじみがあまりないだろう。何をする係か。簡単に言えば教室にある落とし物を拾い、「落とし物入れ」に入れておくというものだ。「簡単に言えば」と前置きするほどのこともない、そもそも簡単な係なのだ。 落とし物を落とし主に届けるでもなく、落とし物を取りに来た人が本当の持ち主かどうかを検討することもない、ただ拾い、置いておくというそれだけなのだ。実に簡単、実に楽な係である。なぜそんな係が存

    • ネオアナログ

      せっかく若者らしく流行に乗ってやろうじゃないの、と意気揚々とclubhouseに手を出そうとしたのに、Androidはまだ無理なんですね。 ”えあどろ”の次はこれか。 Android勢は肩身が狭いです。 まさにこれ。 今回は、そんなアプリの話。 アプリ── 便利。便利だし、新しいのってワクワクする。 先日、「マツコ&有吉 かりそめ天国」でclubhouseの話題で盛り上がっていました。そんななかのマツコさんの一言が引っ掛かりました。 「ちょっとなんかアナログよ

      • 人見知りの話

        コミュニケーション能力が低いわけではない。 一見さんが苦手なのである。 どこまで踏み込んでいいのか分からないから。 今回はそんな、 人見知りの話 人見知り── 人ってめんどう、ああ無情。 ある日、本を読んでいるとこんなことを思いました。 「な~んか、読みづらいな…。」 日頃から人並みには読書をする僕ですが、なんだかその文章が読みづらく感じました。 著者は有名な人ですし、現代の文で難解な言葉もさほど出てきません。 なんでだろう、なんでだろうと上下赤ジャージで踊ってい

        • 扉の前で立ちすくむ

          高校のときの先輩から不意にLINEが来ました。 「あそこの喫茶店が今月いっぱいで閉まっちゃうらしい──」 いまさら拙い文章で、こんな内容を書かれても、と思われてしまうかもしれないけれど、この感情を忘れないために、日記のように書きたいと思います。 現在私は大学3年。しがない男子大学生として、しがない生活を送っています。そんなごく普通の大学生になる、少し前の話、 私は高校で吹奏楽部に入っていました。その部は普通の吹奏楽部と少し違い、クラシック、ジャズ、ポップス、劇、パーカ

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        • おしえて!おやゆびくん
          4本

        記事

          書店員さん

          振り替えると長蛇の列ができていた。 一日中クーラーがついている家で過ごしていて、急に不安感が襲った。 「死ぬかもしれない!」 あまりにも快適な環境下に慣れてしまっていることに不意に気づいたのである。このまま冷気に当たり続けたら、甘ったれた、なよなよっとした体へと変貌し、ソファの上から動かなくなり、ひっそりと息を引き取るんだ、誰にも気づかれず…! 重い腰を上げることにした。 リハビリだ、リハビリ。 灼熱のコンクリート荒野に身を投じ、5分と経たない内にコンビニへ直行。アイス

          書店員さん

          オンライン飲み会の話

          そいつは突如として現れた。 世の中を席巻するあの忌々しきウイルスと共に。 その名も オンライン飲み会 オンライン飲み会── スマホやパソコンなどのテレビ電話機能を使って飲み会をすること。 「こいつぁ、厄介。」 これが僕の第一印象でした......。 厄介すぎて、てやんでい。口調も気づけば、べらんめい。zoomだなんだと楽し気に、そこはかとなく悲し気な、そいつの名前は、”オンライン飲み会”!!!! テレビ電話やテレワーク、オンラインで授業だの、厄介なことは増えつづく。と

          オンライン飲み会の話

          怒りの話

          人生において理不尽に怒られる経験というのは何回かあるだろう。 理不尽に怒られると逆に怒りたくなる気持ちになる。 今回はそんな、 怒りの話 怒り── ときに人の原動力に。 小学校4年生のとき男の音楽の先生が新しくやってきました。高校時代アメフトをやっていたという彼はガタイが良く、ピアノもドラムもなんでもできる先生でした。僕はその先生が大好きで、他の生徒からも人気でした。なぜなら小学生の僕らに対して「対等」だったからです。決して先生面することなく、偉ぶることも、上から目線な

          怒りの話

          夢の話

          睡眠時間に比例して夢を覚えている頻度が上がっている。 それはレム睡眠の時間が長いせいなのか、それとも見ている夢の数が単純に増えているのか。 今回は、夢の話。 夢── 人の夢の話ほどつまらないものはない。 ある一説によると、寝ているときに見る夢は反社会的欲望・実現不可能な欲望を晴らすために見るのだといいます。それは例えば上司や先輩に対して「殴ってやりたい」と思うほど怒っている場合、実際に殴ってしまうことは「やってはいけないこと」、つまり反社会的で実現不可能なものです。

          夢の話

          おしえて!おやゆびくん#4

          おしえて!おやゆびくん#4

          ウクレレの話

          マンションに住んでいます。 マンションというのは、隣の部屋の人に気を遣うというのは基本理念だと思います。さすがにアパートほど壁が薄いという訳ではないので、テレビの音が聞こえてくるとか、大きめの笑い声が聞こえてくるというのはあまりありません。 ですが、相当大きい音を出すと迷惑千万。日曜大工なんかした日にはエントランスの掲示板に「うるさいのでやめてください」といった間接的な忠告が貼られたりしてしまいます。 今回は、ウクレレの話。 ウクレレ── ひとたびかき鳴らせば、「アロハオ

          ウクレレの話

          笑っていいともの話

          お昼休みにウキウキウォッチングしていた伝説的番組がかつてありましたよね、そう、 笑っていいとも。 笑っていいとも── 平成26年に終了したお昼のお供番組。サングラスの男は毎日いるのだ。 かつてほぼ毎日放送していた「笑っていいとも」。僕は結構楽しみにしていてまさにウキウキ。もちろん小学生や中学校に通っていた時期なので、毎日毎日見られていた訳ではないのですが、たまに家にいるときは必ずと言っていいほど見ていました。終わってしまったときの喪失感たるや。 この間友達と話していた

          笑っていいともの話

          おしえて!おやゆびくん#3

          おしえて!おやゆびくん#3

          カップの話

          朝。カーテンを開け、日の光を体いっぱいに浴びる。片手には淹れ立てのコーヒー。コーヒー豆は近くの喫茶店のマスターのおススメ、東京コーヒーのオリジナルブレンド。ラジカセからは天気予報。1日中いい天気になるらしい。星座占いも1位。今日はなんだか、いい日になりそう...... は! 目が覚めた。目覚まし時計がこちらを見つめこう言ってる気がした。 「んなわけあるか!もう昼の12時じゃボケぃ!」 そんな夢みたいな朝を迎える日がいつか来るのか。 否。 来ないに決まっている。そもそ

          カップの話

          コタツの話

          先日、もう3月も終わりのほうなのにも関わらず雪が降りました。 我が家ではいまだにコタツを片付けていないので、とてつもなく助かりました。今回はそんな、 コタツの話 コタツ── 人から精気を吸い取り、人間をダメにする化学兵器。 むかし、「のだめカンタービレ」というドラマ(マンガ?)の中で、主人公の”のだめ”が、隣の部屋に住む”千秋先輩”の元にコタツを持ち込み、ぐうたらをかます、という回がありました。(好きだけどうろ覚え) あの回でとても印象的だったのは、時間を追うごとにな

          コタツの話

          おしえて!おやゆびくん#2

          おしえて!おやゆびくん#2

          スマートテレビの話

          ここのところ外出を控え、家にいることが多い訳ですけど、我が家は、ずっと家でも大丈夫。なんてったってスマートテレビがあるから。 今回はそんな、 スマートテレビの話。 スマートテレビ── こいつがいればもう安心。暇な時間とはおさらば。 ある日テレビが壊れました。 それはもうホントに壊れました。 元よりテレビ大好き家族なので、使用時間は一般家庭より長かったんだと思います。家族全員の活動時間が異なり、まさに朝から晩まで、ほぼ一日中テレビがついてるような家でした。 テレビ側も流

          スマートテレビの話