見出し画像

【ジブン・ポートフォリオ】ヘッジをかけるということ

ヘッジ(Hedge)とは、「回避」を意味する英語で、要するに保険をかけること、リスク分散をしておくことを意味する。通常、金融業界で使われる言葉だけれども、今回は人生におけるヘッジについて取り上げようと思う。

NVICの奥野さんは「ジブン・ポートフォリオ」という考え方を著書『投資家の思考法』を通して展開している。

リスク分散などというと聞こえが悪いが、ぼくはこれは、選択できるオプションを複数持っておくこととニアリーイコールでもあると考えている。例えば、カフェでブラックコーヒーしか選択肢にないのと、カフェオレやカプチーノ、ホットやアイスの選択肢がメニューにあるのでは圧倒的に後者の方が嬉しいだろう。

多くの人が、高校を卒業して、就職するなり、大学に進学してから就職する、現在の日本。その中で、ぼくは、自分なりにヘッジをかけてきたつもりだった。例えば、大学はアメリカに進学し、日本語に加えて、英語で生活するという選択肢を得たし、大学在学中は、大学の授業に加えて、自分の考えをブログの型で発信したり、複数の企業・国でインターンシップの経験を積むことで、その後の選択肢を広げることに努めた。

アメリカの企業でもインターンシップの機会を得た

ぼくは、社会人になってかれこれ2年程度が経つのだけれども、最近ふと、このままではいけない!という危機感を感じるようになった。これまでのように、選択肢を広げるような行動をとっていなかったように思えたからだ。確かに、それなりにもらえるお給料は同世代と比べて良いし、英語を日常的に使うような職場環境ではあるから、仕方がないのかもしれない。けれども、会社しか自分ポートフォリオに存在していないというのは、非常に危険だ。あくまで会社の看板を背負って仕事をしているに過ぎないし、その看板が外れたらどうなるかは分からない。

これまで、お金に縛られずに自由な選択を取りたいという理由で、長期投資を前提に米国株への投資は行ってきた。これは金融資産への投資であり、もう一方の柱である自分資産への投資にはあまり手をつけていなかった。今年も後半に入りかけた9月ごろから徐々に自分の意識と行動が変わり始め、ある企業の新規事業開発に関わることになったり(現在いる業界・業務とは全くかけ離れたもの)、一般社団法人の戦略作りに関わったり、最近だと英語だけでなく、他の言語でも仕事ができるよう、大学時代に取り組んでいたスペイン語の勉強をB2取得を目標に本格的に再開した。

これらが将来どのようなリターンを生むのか、今現在は想像もつかないが、少なくともこれらはヘッジになり、ぼくに様々な選択肢を提供してくれることは間違いない。金融投資に至っても証券口座を開設しようと思っているところで止まっている友人を何人も見かけるが、ジブンポートフォリを最大化するために大切なのは結局のところ、行動量なのではないだろうか。そういった意味では、まず個人の名刺を作るところから始めても面白いかもしれない。


いいなと思ったら応援しよう!