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言葉が違えば、その意味は違う。
寿司と天ぷらは違う言葉で、違うものを指し示す。どちらも食べたいという意味では同じだが、これは割愛する。
言葉が同じでも、その意味が違うこともある。
好きなど感情を表す言葉にありがちだが、いい感じに関係性が築けている人にいう好きは、不純交遊に発展したいという意味合いで扱われる。私寿司好きなんですよォ、の好きとは違う意味合いで扱われている。
対象に依存するのかと考えた。好きという言葉の対象がなにかによって意味合いが変わるのかと。
私はヤバイTシャツ屋さんという3人組ロックバンドが好きであるが、最近何聴いてるの?、という音楽の話題になったときに使う好きである。
〜さんが好き(ヤバイTシャツ屋さんではなく人間)というのは、その人とお付き合いしたいという意味で使う好きである。悉くお断りされているが、それは置いておく。
牛丼が好きというのは、最近牛丼きいているという意味ではないし、牛丼と結婚したいという意味で使っているわけではない。よく頻繁に食べるという意味での好きである。食べ物であったら寿司の方が好きである。これは普段食いできないから、明日地球が滅亡するなら何食べたい?、という問いに答えるための好きである。
何が好きなのか、こういう風に考えると案外適当なのかもしれないが、様々な好きを各々が抱えていて多種多様な好きがある現代において、自分にとっての好きというものを大事にしておくことはとても素敵なことであると思う。
元カノに対しての未だに好きという好きだけは、すぐにでも捨てたいが。