10/3 2024

摂取した食べ物が体内を旅するように、循環して、白く水の入った陶器にて排泄される。

こんなに美味しくて見映えのする食べ物がまさかあんな茶色くてなにか匂う固体、或いはほとんど水分のような不定形に変化するなど、食べている時にはわかりようがない。

読書や映画、テレビ、ラジオ番組などのエンタメ、壮大な景色を見て深く感動したことがまさかこんな文章に変換されていくとは私も思わなかったが、排泄される文章や声などがイマイチパッとしないのはどこか内臓が悪いのかもしれない。

私から毎日排出される文章は常に面白く、素晴らしい言葉選びで、読むもの全てを感動に包み込むものであってほしいと願っているが、なかなか上手くいかない。なかなか上手くいかなくて、芳香剤でも消せないような臭気漂う駄文ばかり排泄しているのは申し訳がない。

毎日指ばかり鍛えて、一向に満足いくものができない。それだからか毎日やっているのかもしれない。

巧みな文章を書くための食事は毎日欠かせないが、難しい文献に関しては読んで、分からず、閉じてまた読んでを繰り返している。

理想ばかりがある今の状態で、その理想が叶えられるかどうかは分からないが、毎日やることで2ミリぐらいは近づいている気分になる。

微々たるものだから、頂上を見上げて、遠いことにしっかり落ち込む。そしてもうやめようと降りようと思うことは幾らでもある。

それでも無数にあるコンテンツから、勇気や、やる気を貰いつつ、また上を見上げる。

チョモランマよりも高く、宇宙に辿り着きそうなぐらい高く上げた理想の頂上に向けて、微々たる歩みを止めない。

弛まないこと、止めないこと、それだけが登頂する仕方である。

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