秋になりきれない、ぬるい風の中を進みながら しがらみに縛られていることに飽き飽きしたから スキップしながら青色が橙色と混ざり合う空に向かい 今日も生きていてよかったと思うんです。だから
男の子は5歳になりました。お母さんから離れると泣き出してしまうような子供でした。 男の子にはお友達ができました。ついに一人で靴もはけるようになりました。外で遊ぶよりもお部屋で絵を描くことが好きでした。 男の子は10歳になりました。お受験をするために勉強をしました。何のためにやっているのだろうとずっと考えていました。男の子は勉強することをやめました。 男の子は楽しくなりました。一生勉強なんてしなくていい、そう思いました。 男の子は15歳になりました。何にもないからっぽの