我が家の…シリーズ11
『野菜スープは幸運の龍を招く』
『人生は野菜スープ』
確か片岡義夫だったかな?
人生のように様々な具材を放り込んだ野菜スープ。
我が家の冬の定番メニュー。
野菜なら何でも放り込む。
キャベツは芯まで頂け、玉葱は外せず、最近は小カブがお気に入りだ。人参は大き目の乱切にして存在感を出す。さしずめ野菜スープの女王だ。
肉類は一切入れず、野菜を水から強火で沸騰させ、その後はコトコトとガスレンジを切ったり付けたりして約半日かけて煮込む。水分が少なくなると水を継ぎ足すのだ。
そんな具合で出来た野菜スープは、野菜の優しい甘さと旨味が溢れるスープになる。
味付けは塩と胡椒で、やや薄味の仕上げ。
出来上がった野菜スープは、具が無くなり鍋が空っぽになるまで水と塩胡椒を継ぎ足して頂く。
時にはクリームシチューやカレーに姿を変える事もあり、私の家事を助けてくれる代物だ。
そんな野菜スープの季節に入りしばらくした昨年末の寒い日の午後、双子の息子の一人からLINEが届いた。
奴です。
詳しくは我が家の・・・シリーズ2をご覧あれ。
貧乏漫画家の双子の弟のA男です。
おまけに、食べる物はあると言ったクセに
と、来やがりました。
まぁ家庭教師の月謝が入ったら即回収だし『欲しいでしは…』と、たかりへの心の乱れも感じ取れたことですし火曜には野菜スープを作ってやろうと思いました。
A男は、子どもの頃から胃腸が弱くB男と出生体重の違いが200gだったが今では30kgも違う。
まぁ、これにはA男が貧し過ぎ規則正しく食べられないのとB男が丸っこくなり過ぎているせいもあるのだが、到底双子とは見えない体型の違いに心痛める母がいます。
火曜には、身体に良い物を食べさせてやりたく野菜スープはもってこいのメニューだった。
A男は米飯・魚のムニエルとスープを二杯たいらげて帰って行った。
A男が帰って1時間程経った頃、私のスマホが鳴った。A男からだ。
慌てて出ると。
『母さん。今セブンにいるんだけど。』
ふんふん。
『トイレに行ったらスンゴイ龍が出てきたわぁ。』と。
(お食事中の方は申し訳ありません。)
食生活の乱れから最近は便秘気味だった A男。
『あ〜スッキリした。』
『幸せやわぁ』
と、申しておりました。
火曜の野菜スープは、こうしてA男から龍が出てA男を幸せな気持ちにさせたそうでございます。
完
あとがき
『ほっこり』と、言うよりも『スッキリ』の内容で・・・。(--;
以下↓の『ほっこり大賞』参加ありきで書いていました。
がぁ。
今回は『ほっこり大賞』参加募集応援作品として上げさせて頂きます。
自分がプッと思った事、ほっこりした事、お気軽にご参加してnoteの輪を広げて見ませんか(^。^)
きっと明日のnoteが楽しくなるはずです。
お読みいただき
ありがとうございました。
素乾 品