親友宅の庭先でサウナをした話。(たぶん)その1
突然なのですが、僕はサウナが大好きです。
しかし、今のご時世サウナも銭湯も空いていませんし遠出もできません。
でもどうしてもサウナに入りたい!!
そんなわけで、高校からの親友であるK君の家の庭で手作りサウナをしてきました。
今回のサウナは、ビニールで作ったテントの中に小型の薪ストーブを入れ、その上に石を置いて加熱し、水をかける事によって高温の水蒸気を発生させ、テント内の温度を上昇させる仕組みなので、まずは河川敷から適当な石を拾ってきました。
K宅に到着後、早速サウナの設営に取り掛かります。
外側にテントを広げて内側にビニールシートを張るのですが、テントの形状のせいで、片側が低くなりすぎてしまいました。
どうにかして片側を持ち上げる術は無いものかと悩んでいると、K君がおもむろに持ってきたのはハンモックを吊るす為に、以前自作したという支え木。
どこのご家庭でもできる簡単手作りサウナ的な内容にするつもりだったのですが、いきなりどこのご家庭にも無いものを持ち出すK君。
支え木を使った事で無事にテントは立ち上がったのですが、内部がたるんでしまい、とても快適とは言えません。
何か骨組みになるような良い物は無いものか・・・。
ん・・・・?
これは使えるかもしれない!
農機具倉庫の裏手にビニールハウスの骨組みを発見しました。
どんどん一般のご家庭には無い素材が増えていきます。
早速テントの内側に取り付けてみるのですが、
微妙・・・・。
棒が回転してしまうので両サイドを養生テープで貼り付けたのですが、これがまたなんとも言えない貧相さを醸し出してしまっています。
結局、K君が持っていた一人用の小型テントの骨組みを内部に入れ、ビニールも貼り直した事で少し屈めば歩けるくらいの空間を作る事が出来ました。
ふと、
「最初から小型テントベースで作れば楽だったんじゃない?」
と言ったらK君が黙り込んでしまったので、それ以上深追いするのはやめました。
続いて床に敷くマットを用意します。かつて犬小屋に敷かれていたものなので、獣臭が凄い・・・。
この状態のまま高温多湿密室のサウナに入れたら大惨事になるので念入りに洗います。
一方K君は最後の仕上げに。
ビニールに煙突用の穴を開けて、
焼きそば用のトレイをカットして、ビニールと煙突が接する場所が溶けないように保護します。
さて、皆さんは完璧なサウナにはどうしても必要な「あるもの」がまだ欠けている事にお気づきでしょうか。
そう、それは
水風呂!
水風呂が無いサウナなどナンセンス。
というわけで水風呂も作ります。
全ては完璧なサウナ体験の為に。
材料は、今は使用していないK君のベッドの枠組みです。
バリバリ組み立てます。
枠組みができたらビニールシートを張り、容赦無く水を流し込みます。
水を入れながらふと考えたのですが、サウナ大国ドイツでも水風呂があるサウナは本当に珍しかったです(というかまず無い)。
普段から浴槽に浸かる文化があまり無い事や、沢山水を使う事が勿体無いという意識が強いせいだと思いますが、好きなだけ水を使えるという事は、贅沢で素晴らしい事だなと思いました。
これで全ての設営が終わりました。いよいよ着火です!!
室温が上がるまで30分程待機します。
煙突からモクモク煙が上がるのを見ていると、本物のサウナのようでテンションが上がってきます。
準備完了!いざ!
1回戦目感想:
・思っていたより室温が上がっていない(多分50度くらい)
・とはいえ、汗をかくくらいの暑さはある
・少し隙間風が入るだけで一気に室温が下がる
・ロウリュ(石に水をかける)すると、室温と湿度の上昇効果凄い
・部屋の広さは2人だったら充分。
・これくらいの低温は、ダラダラとリラックスするには意外と良いかも?
僕は90度くらいの熱いサウナが好きなので、個人的には60点くらいでした。初めてにしては上出来な気がします。
1回戦目の改善点は3つ。
・隙間風防止も兼ねて、熱がより良く回るためにテントを狭くする。
・スギの木はよく燃えるが長持ちしないので栗の木に薪を変更してみる。
・石を入れていた釜で以前エビ料理をしたらしく、水をかけた時に室内がエビ臭で満ちてしまったので別の容器に変える(石の加熱効率もあまり良くなかった。)
石の容器をフライパンに変更し、いざ2回戦目開始!
室温の上昇も良い感じになってきました(40度以上の表示がありませんが)
湿度は、どんなにやっても40%より上昇しないのでどうやら壊れているっぽいです。K君宅にあった15年近く前の母校の記念品なので仕方ありません。
変更してみたクリの木の薪は長持ちする代わりに火の勢いがなく、あまり室温が上昇しませんでした。
薪の種類の選定も、サウナには非常に大切な要素のようです。
2回戦目終了!そして待望の水風呂へ!
うひょー!
まさか30歳過ぎて友人の家の庭で水遊びをする事になるとは思いませんでしたが、初回にしては大変満足できるものとなりました。
しかし、まだこれでは完璧なサウナとは言えません。
次の課題は
・燃焼効率の良い薪の選定
・テントの設営の簡易化、密閉度の向上
・ストーブの熱効率アップ
等でしょうか。
今後も少しずつですが、理想のサウナを自作するためマイペースに頑張って行きたいと思います。
とりあえずのゴールは、ポータブルサウナを持って自然の中への遠征 & 川で天然水風呂です!