自動販売機に防犯のデザインを施す「防犯啓発自販機」
前回「ひったくり防止ルーズリーフ」の記事を書きましたが、その当時、自動販売機を無料で設置するビジネスをやっていたことがあります。以前テレビでも取り上げられてた、主婦が自販機設置で稼いでいるみたいなやつです。
テレビでは、たしか主婦の人が散歩のついでに自販機設置に適した場所を見つけて、場所を管理している人と話をして設置させてもらい、報酬として1台数万円を稼いだみたいな感じだったと思いますが(うろ覚え)、自分も自販機設置で稼ごうとしていました。
自分がやっていたものは、自販機を1台設置するごとに数万円、その後、設置台数×千円が設置され続ける限り毎月入り、さらに飲料の売り上げで1本あたり数円×売れた本数分貰える仕組みでした。(報酬についてはうろ覚えの部分があります)
設置する自販機は、自販機の全面に自由にラッピングでデザインを施せるもので、お店の宣伝やアートその他、デザインは自由にできたのですが、自分はそれを防犯に役立てられないかと思い、防犯に関するデザインにする提案をしていました。(もちろん提案なので、デザインは自由です)
例えば、人通りの多い歩道に設置する場合、このような感じで、
※画像は左側が建物側、右側が車道側と仮定して作ったものです。
側面に、荷物を建物側に持ち続けるように、車道側には持たないように促すメッセージを表示して、目立つようにデザインしておけば、ひったくり防止に役立てられると思うし、金融機関の付近に複数設置できるなら、振り込め詐欺を防ぐようなデザインにしておけばいいわけです。
しかし、自販機を普及させるには、自分で設置場所を探す必要があり、さらにお店ならばお店の人に話をしなければいけないのですが、営業活動の目的でお店に行くのも気が引けるし、お店の人も良くは思わないでしょう。
そこで、一度店に入って何かを注文や購入をして、そこから話をしていこうと思ってました。が、普段行かない店に行くのも勇気がいるのと、お金がかかるので、なかなか思うようにはいきませんでした。
そんな中、発生したのが東日本大震災でした。
震災直後、電力不足が起きて、自販機も節電が求められて、自販機を設置するどころか、自粛をしなければいけない状況になったのですが、ちょうど、その自販機を扱う業者(自販機設置をする業者)との連絡も途絶えてしまったため、防犯啓発自販機はそこで終了となりました。
結局、ひったくり防止ルーズリーフと同じように、ネットでも宣伝していたものの、問い合わせもなく、報酬も得られずに終了となってしまったのですが、自分では個人的に良いアイデアだと信じていたため、残念な結果になってしまいました。
自販機設置のビジネスはもう無理だと思いますが、こうしたアイデアを生かしてくれる人が現れてくれたらいいなあと思います。