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わたしのカメラ帖 #1 OLYMPUS PEN EE-2
まだ右も左も分からないnote生活。年は重ねても知らないことは多い。初めて扉を開いたこの世界。まず、好きなことから書いていこうと取り組んでいる。
私は、そんなにたくさんのカメラも、高価なカメラも持っていないけれど、写真を撮るのは好きだ。そんな私の思い出カメラ。
これだ。アマゾンで販売されていた。
もう数十年前。小学生の時だ。当時、私のクラスでは、遠足の時に写ルンですとか、小さなカメラとかを持ってきている子がけっこういた。それで、私も今は亡き父に言ったのだ。「パパ、みんなカメラとか持ってきて写真撮ってるよ。私も欲しい」
すると、父がこのカメラを私に手渡し、「これは、1枚で2枚分撮れるんだ。すごいカメラだぞ」と言う。聞くと、1枚のフィルムで2枚の写真が撮れる。要するに、24枚撮りのフィルムだと48枚撮れるのだ。それは、すごい。
父が使っていたもののようだったが、私はうれしくなり、修学旅行に持っていって、パシャパシャ撮った。今でも覚えているお気に入りの1枚は、バスの1番後ろの席の真ん中で、男子のひとりがうれしそうに笑い、それをまわりの席の子が笑いながら見つめている1枚だ。さすがにその写真はないが、数十年たった今でも忘れることはない。
また、このカメラは50代で逝ってしまった父との思い出が詰まっている。けっして裕福ではなかったけれど、その時の父は笑顔だった。
大人になってもこのカメラはしばらく使っていた。外側がボロボロになってしまって捨てようかと思ったら、カメラに詳しい方が「中の部品が売れるかも」と売ってくださった。買った方は、丁寧にお手紙までくださったそうだ。
ベトナムに持っていた時の1枚。プリントしてスキャニングしたものだ。
実は、旅の最後の日ホテルにカメラを忘れてしまった。友人が持っていたけれど、「やっぱり取りに帰ればよかった。もっと写真か撮れたのに」と今でも後悔している。それもよき思い出だ。