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未来日記

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未来の自分が「日記書かなきゃ」ってなるの可哀想だから、今現在暇してる自分がタスクを減らしてあげようという心遣いのnote。明日の自分が過ごしそうな一日を勝手に妄想して日記を書いと…
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2023年4月の記事一覧

5月1日(4月30日)のにっき

友達のペットを預かる。最終日。

あっという間だった。
今は独り、彼のいない部屋で日記を書いている。

まだ24時間しか経ってないけど、もう恋しい。
一人暮らしってこんなにも空間を持て余すんだっけ?  部屋が広く感じる。
6畳すら持て余すってことは、将来どれだけお金持ちになっても部屋は狭くて済みそうだから安上がりでいいな私。

本当は昨日、彼を友達に返したらその日のうちに日記を書くつもりだったが、

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4月29日のにっき

飼育日記。友達のペットを預かる6日目。

昨日の日記はこちら⬇️

飼育というのは正確でない気がしてきた。

これは同棲かもしれない。
彼は住処を共にする仲間って感じがする。
飼育する側とされる側の上下関係ではなくて、一緒に暮らす対等の関係であると思う。
今日は意識を乗っ取られてはいない。

確かに最初はお世話をしていた。私が養っていて、彼が養われていた。でも今は家事は分担している(彼が洗濯機を回

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4月28日のにっき

飼育日記。5日目。

昨日どうやら意識を乗っ取られていたみたい。

10:00
気付いたら木曜日がなかった。とんでもないことをされたんじゃないかと、部屋中を調べ回ったけど特になにも変わっていなかった。あ、でも一つだけ大きな変化があった。靴下が全部ベットに並んでいた。片方無くした靴下も合わせて綺麗に並べてあった。こうして見ると白と黒ばっかり。少しは色付きの靴下を買おうと思った。

一日の記憶がない時

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4月27日のにっき

どあー
がくぁどす。

とてもよい。はれのひ

はれた のは かいぬし が いい
いま の いえ が もっと みなみ だったら

あたたかい

あったったかい

4月26日のにっき

友達のペットを預かる。三日目。

昨日の日記はこちら。

まあこれから何が書かれていようが落ち着いて読んでくれや。

21:00
「イタリアは何時頃でしょう」
ペットが、しゃべった。

どうして喋ったのかは未だ分からないけれど、喋らせてしまったのは私のせいかもしれないので、まず今日を振り返る。

今日を振り返る前にまず、お金と欲望の話をする。今頃イタリアを満喫している友達からは3万円をもらっている

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4月25日のにっき

友達のペットを預かる。二日目。

昨日の日記はこちら。

世話の仕方は友達からあらかた教わったのだけど、植物みたいな感じで全然手がかからない。
前にサボテンを種から育てようとして芽も出なかったことと比べれば既に育ちきっているこの生き物の方がよっぽど楽だ。
だってほぼ動かない。うちには障子がないけれど、全面障子の部屋に住んでたって全く問題ない。多分ふいに逆立ちの練習がしたくなったりとかして人間の私が

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4月24日のにっき

友達のペットを預かる。初日です。

経緯は昨日の日記をご参照ください。

19:00
私が友達の家まで引き取りに行くつもりだったけれど、近くの公園まで来てくれることになった。
夜でも明るい、散歩したくなるのは都会の証。

友達が先に公園に来ていた。ベンチに座ってて、パーカーのお腹側が不自然に膨らんでいた。モゾモゾとお腹が動いていて、多分あの中にペットがいるんだとわかった。カンガルーみたい。

友達

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4月23日のにっき

今日は部屋の掃除をした。明日の予定のために部屋を綺麗にしなくてはいけなかった。

明日から友達の飼っているペットを預かることになったのです。
友達はイタリアに行くらしい。羨ましい。

一週間預かることになっている。
せっかくなので明日からは毎日書こうかなと思います。飼育日記です。

ただ、私はペットを飼ったことがないので色々不慣れな点やあまりよくない飼育をしてしまうかもしれません。友達にはしっかり

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4月20日のにっき

自転車置き場に新品の自転車が置いてあった。

地面が斜めっているせいで簡単な風で倒れてしまう置き場ランク的には下の下の劣悪環境なんだが、新品のクリーム色の自転車が一台増えただけでまともに自転車置き場に見える。

多分新年度だから誰かが引っ越して、その部屋に新しい人が引っ越してきたんだと思う。

そんな新品のクリーム色の自転車が私の自転車にもたれかかっている。

私の自転車ちゃんは四年間よくやったよ

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4月17日のにっき

今日は百貨店におでかけした。
サザエさんみたいな「家族でデパート」って感じの休日って素敵ですよね。傍から見たらのどかで平和な感じだけど、本人たちは巨大な建物をあちこち歩き、セールの闘いやら迷子やらで家に帰る頃にはヘトヘトで。

うちの場合は近くで一番大きいイオンモールに車で行くことだった。フードコートに人がごった返していて、座れなくて悲しい気持ちになった思い出がある。
私たち兄弟は、お母さんがあて

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4月15日のにっき

今日は散歩した。
川の横を歩いてるけど都会。どこも車がたくさん通ってうるさくて臭い。

自転車撤去の看板が等間隔に並んでいるのを見つけた。

撤去日は、空白だった。

話変わるけど、抜き打ちテストって、全部が前のめりな抜き打ちではなかったと思う。
先生は偉そうに「抜き打ちテスト」と言うけど、そのうちの何割かは抜き打ちの予定じゃないけど、事前に告知し忘れてて慌てて取り繕った抜き打ちだったと思う。

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4月11日のにっき

皿洗いしてて、泡が全然落ちないなと思ったら水出してませんでした。

水が冷たくて気持ちいい季節が来てる。

苦行でなくなったので率先して皿洗いします。
手を酷使します。
壁の薄い都会のアパートじゃギターも弾けないので皿洗いで手を酷使します。

どうやら地元では、私のギターが真っ暗な村中を彷徨っているそうです。

新聞がポストに投函される夜中、ゴトゴトとギターが起き上がって窓からこっそり家を抜け出し

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4月13日のにっき

大学の食堂前、黒いカバンが落ちている。

落ちているは幻想的すぎるかもしれない。

空から降ってきたとか無から突然現れたわけではない。黒いカバンは完全な日常の一部で、大勢の学生が見逃しているし、数人の学生がカバンを一瞬見たとしても瞬きした次には昼ごはんを何にするかという方に意識は戻っている感じに存在感は薄い。

だから落ちているというより置いてある。
黒いカバンが大学の食堂前、営業時間の案内看板の

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4月9日のにっき

東京に出てきた地元の同級生とご飯の約束をしていた。

「おすすめのご飯教えてよ」

と言われていたので、すき屋に行った。

同級生は最初は「まっさかぁ」と笑っていた。

チェーン店によくある二重扉の一つ目の扉を開けた時もまだ「まっさかぁ」と言っていた。

二重扉の内側、二つ目の扉を開けて完全に店内に入った時もまだ「まさか、いや。いやいやいや」と、現実逃避の笑みを浮かべていたが、店員さんの「お好きな

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