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【SUJIN JOURNAL 2023- 準備室日記】 きょうげいB-LABOプロジェクト発表会へ行ってきました!

このnoteでは毎回異なる書き手が、京都市立芸術大学 祟仁キャンパスとその周辺で行われる、様々な表現や出来事の現場を記録・発信しています。

訪問日:2023年8月11日
この記事を書いた人:美術学部 構想設計専攻 2回生 枩倉伶
(SUJIN JOURNALスタッフ)

今回は「SUJIN JOURNAL 2023- 準備室日記」、記念すべき初めての見学レポートです。沓掛から崇仁へのキャンパス引っ越しが着々と進む中、京都市下京いきいき市民活動センターにて行われた、「きょうげいB-LABO」2023年度 第1期プロジェクト発表会へ行ってきました!

場所は京都駅から徒歩約5分ほど、新校舎がバッチリ見える位置ですね。


きょうげいB-LABOとは?


 そもそもきょうげいB-LABOって?という方の為にまずは説明させて頂きますと、きょうげいB-LABO(以降B-LABOさんとします)とは京都市立芸術大学プロダクトデザイン専攻3回生鳥井直輝さんを中心とする、ものづくりを通じて芸大と地域を繋ぐ学生活動組織です。今回はそんなB-LABOさんのプロジェクト発表会の様子をお届けします。

発表会開始の様子。
きょうげいB-LABOについて解説する鳥井さん。B-LABOの「B」は「Bond(=つながり、絆)」のBだそう。

発表会にはいきいき市民活動センターのセンター長さんも含め、活動に関わってこられた地域の方や、企業の方々が大勢出席されていました。とは言ってもお堅い空気感ではなく、鳥井さんの発言にツッコミが入る場面があったり、スライドの内容に笑いが起きたりと、まさにB-LABOさんと地域の繋がりを感じる和やかな雰囲気だったのが印象的でした。

B-LABOメンバーによるそれぞれの取り組みを発表している様子。B-LABOでは取り組みの大まかな流れとして「INPUT」(地域のことを知る・人と出会う)「THINK」(自分がしたいこと・出来ることを考える)「ACTION」(実際に地域の中で実践してみる)という三つの段階がある。
発表を通じてメンバー自身が今興味あるもの・やりたいことを自分の言葉で表現し、より近い距離感で地域の人たちに関心を持ってもらう。

発表会後半はB-LABO活動拠点見学へ

 いきいき市民活動センターでのプレゼンが終わると場所を移動し、いざB-LABOさんの活動拠点、京都市崇仁コミュニティセンター第1福祉センターへ。

いきいき市民活動センターからは徒歩5分ほど、午後の陽気も手伝いアットホームで柔らかい雰囲気が漂う。
拠点での日常の様子を語ってくれる鳥井さん。和室ということもありなんとなく懐かしい気分に。
京都新聞をきっかけに崇仁の市営住宅の方から大量の革と一緒に頂いたという八方ミシンの実演。ちょうど靴作りに関心のあるメンバーがおり、現在使い方をマスターすべく練習中なのだとか。
こちらは地域の方から頂いた様々な素材の保管部屋。革をはじめとしてジーンズ生地や古い道具など、地域との確かな繋がりを感じる素材が沢山保管されていた。

・ まとめ


 今回の発表会での鳥井さんの発言の中で一つ、印象に残っているものがあります。それは鳥井さんがこの活動を始めた理由にも繋がっていると思うのですが、

「移転に際して、芸大生というのがどんな人達か不安に思う人が多かった。」

というフレーズです。確かに、一度よくよく考えてみると移転と言っても「移転先」には当然その場所に昔からずっと住んできた人達がいて、その場所で築かれてきたコミュニティがあります。そこに不可抗力といえ私達は外部の人間として踏み込むわけですから、当然不安に感じたり、中には良くは思わない方もいるのだと思います。しかし、そこでそういった不安を見なかったことにはせず、芸大生ならではの「ものづくり」というアプローチで地域と芸大がお互いのことを知るきっかけを作ろうとしているB-LABOさんの活動はとても心強い存在であると感じました。また、その試みを受け入れようとして下さっている地域の方々も本当に優しく、その温かさを目の当たりに出来たように思います。
 今後、こういった活動を通して、京芸生と地域の方々がお互いを深く知るきっかけとなり、尊重し合える関係になっていければなと思います。

 改めて取材に協力して下さったきょうげいB-LABOの皆さん、本当にありがとうございました!今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

きょうげいB-LABOさんもnoteを開設しておられるので、もっときょうげいB-LABOについて知りたい方は是非以下のリンクからどうぞ!


訪問日:2023年8月11日
この記事を書いた人:美術学部 構想設計専攻 2回生 枩倉伶
(SUJIN JOURNALスタッフ)

本noteについては以下のnote記事をご覧ください。また記事についてお問い合わせ等ございましたら、sujin_journal@kcua.ac.jp までご連絡ください。


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