20世紀最後のボンボン 第十部 ヨーロッパ テーマ旅行 第九章 イタリアへ
アテネからナポリに夜ついた。カンクン君が
日焼けで動けなかったので。「ナポリを見ないうちは、死ぬな」というが、今回の私の目的はもっと北にあるので、ナポリに宿は取らなかった。
タクシーでアマルフィに行くことにした。
運転手は英語をそこそこ話したので助かった。
ナポリの生まれだということだったが、ずっと歌を歌って運転していた。ボンボンの方がいい声だと思った。それにもっとうまい。😋
道が何だかものすごく曲がりくねっていた。ナポリでせめてピザでも食べて来るべきだった。
運転手は相変わらず陽気におしゃべりしている。
イタリアは経済も政治も悪いけれども、自分は幸せだという。それは自分には家族がいて美人の娘が二人もいて、食事の時にワインを飲んで、奥さんが作った海の幸のスパゲッテイを食べ、美味しいテイラミスをちょっとだけ食べ、楽しく笑って夜を過ごす。これが幸せでなくて何が幸せというだろうと。その通りだと(思える時もあると)相槌を打っておいた。
私はカンクン君のボーイスカウト活動のために
西海岸のほとんどのキャンプ場には運転して連れていったので、ドライブは好きになったが、アマルフィまでの道はひどかった。私には運転できなかっただろう。本当はマニュアル車を運転するといっていたのだがやめてよかった。織田君の映画のアマルフィの道は違う道だったのだと思うことにした。
夜遅くに着いたので疲れていたが、
いいロケーションにあるホテルで、
三谷くんの有頂天ホテルの舞台かと思ったほど絵に描いたように整った景色だった。
これがアマルフィの海
ホテルで朝食をテラスで取っているときも
非常に美しい光景で、こんなところで事件は起きないし、
犯罪の映画も撮れないな、普通。と思いました。
アマルフィの映画は、ま、失敗ですよね。風景以外は。
みんなのんびりするために来ているので、ああゆう映画の中のような
小競り合いは起きないですね。全くリアリティがない。
日本人にしか描けない世界。
それでも、あの映画の延長線で、アマルフィ地方の番組を私はアメリカにいたとき、日本のテレビの何かで見つけて、行ってみたいと思ったので、製作者の意図は伝わったのかもしれないですね。
アマルフィは思ったより狭かったですね。
リゾート地らしく、のんびりリモンチェロを飲むには最適だと思いました。
時間を忘れてしばらくのんびりしたいときに来るにはいいところだと思いました。私はリモンチェロはおいしいと思いますが、アマルフィはもう一度来たいかと尋ねられたら、うなづかないと思います。
第十部 第十章 イタリアの真実(1)
に続く