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2024激ヤバプレミ集 デュエマAdvent Calendar2024 3日目

はじめに

 こんにちは。あーくんです。
 アドベントカレンダー3日目。本日は主催である自分の回となりました。
 アドベントカレンダーってなに?と思われた方はこちらをご確認ください。

 昨日はのすけくんがデッキ選択のミスを話してくれました。

 しかし、個人的な経験としてはデッキ選択だけ完璧であればいいというわけでもありません。
 当たり前ですが、使いこなせる技量があって初めてデッキ選択は肯定されます。

 今回は今年自分がやらかしたヤバ目のプレイミスと、その原因について振り返っていこうと思います。

 大局観間違いのような少しわかりにくいミスではなく、いわゆるポカミス集ですので、これを読んだ皆様もすぐに活かせると思います。これを読んで笑うも良し。糧にするも良し。一度間違えたプレミは消えないので、皆様に公開することでなにか得てもらえれば幸いです。

 それでは、「2024激ヤバプレミ集」、スタートです!


ヤバプレミ集

DMGP20241st_day2

 まずは今年の4月、自分が準優勝したチーム戦での話です。
 時は予選ラウンド。対面はまさかの【5c蒼龍】ミラー。
 自分はGPアドバンスの結果を見て【蒼龍】選んだ直前乗り換え組に対し、対戦相手は普段から【蒼龍】を使い込んでいるプレイヤーだったため、胸を借りるつもりで対戦に挑みます。

 ゲーム自体はこちらが先行してマナを伸ばし、クリーチャーを並べる形へ。その後相手も追いつき始め、《ガイアッシュ》や《ドルファディロム》、《ロマノグリラ》までが向かい合う混沌に向かいました。
 ですが先に展開できていたのは自分。殴られる前に殴るプランへ移行します。まず《鬼丸》のジャッジに負け、その後SSSで面が全てストップ。
 相手にターンが渡り、《ドルファディロム》2面でのキルパンチ。
 相手のブレイクから《ブレインスラッシュ》と《蒼龍》がトリガーし、ゲームはほぼ勝ちへ。

 念の為に隣のtakiに確認します「出すのなんかある」「時間ないしなんでもいいよ」
 そう、この時点で制限時間は後1分ほど。
 ほぼゲームに勝っているため、takiは隣のえむつー vs. 【アナdoom】の試合に集中。
 自分の思考は「横止めながら《ドルファ》の盾を壊して勝てるやつがいいな」でした。

「じゃあ、《ジウォッチ》で」

 はい。
 自分は《蒼龍の大地》をちゃんと唱えるのも、《ジウォッチ》を踏み倒すのもこの日が初めてでした。

「バトル対象」
「出来ないですね」
「え?」

それが「火または自然のクリーチャーなら」、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。

……。

「えっと、バウンス……」
「出来ないですね……」


このクリーチャーが「召喚によって」バトルゾーンに出た時または攻撃する時、クリーチャーを2体まで選び、持ち主の手札に戻す。

……。

 その後チームは勝ちましたが、申し訳なさで頭がいっぱいでした。
 takiに「なにやってんの!?」と本気で怒られ、えむつーから「俺も危ういところある。一緒にテキストの読み合わせをしよう」という提案で、ラウンド間にテキストの読み合わせをしました。
 今となっては、「この時種族まで読み込んでいれば……」と思わずにはいられないのですが、それはまた別の話。

 この時の教訓は「使い慣れていないデッキはテキストは読み込め」ですね。当たり前のことですが、当たり前が出来ないやつから負けていきます。

DMGP20241st_day1

 上の話はチーム戦でしたが、その前日の個人戦でもやらかしが発生しました。

 使用デッキは【ラッカゴスペル】。神結くんRuno爺ノンさんの結晶。当時最有力デッキであった【ヘブンズゲート】に有利がつくことが魅力に映り、アドバンスをあまりやれていなかったため、迷わず飛びつきました。

試合はR3。2bye開けで綺麗にヒットしたリキセキタクジンとの試合です。

 タクジンのデッキは【闇火バイク】。
 その当時の【バイク】はまだスロットがごちゃついており、明確なゴールと受けカードの存在により【ゴスペル】側が有利にゲームを運べる対面でした。

 実際のゲームもその例に漏れず、タクジンのボードが作られる前に自分の《ゴスペル》が着地。革命チェンジを絡め、複数ターンを取りながら殴る構えを作ります。

 この時、【ゴスペル】を対人で回すのがほぼ初めてだった自分は、まず最初にゴスペル算を間違えないことを意識していました。

※ゴスペル算=《ゴスペル》を召喚する時のコストの下がり方。転じて、《ゴスペル》を召喚した後、次のターンに《ゴスペル》が出るように行う墓地の調整。

 この時のゴスペル算は、【ゴスペル】を教えてくれたRuno爺の言葉通りにやることを考えていました。
老師曰くこうです。
「次のターンのマナと、ガリュミーズと、墓地の数を足して9になるように拾えばいいよ」
 なるほど、確かにこれはわかりやすい。ありがとうRuno爺

 というわけで、次のターンピッタリ「9」になるように墓地を調整!ゴスペルパンチガリュミーズ!くたばれ!!

「あ、トリガー《ヴィオラの黒像》。《影速 ザ・トリッパー》蘇生で」

相手はカードをマナゾーンに置く時、タップして置く。

????????

 マナ足りなくなっちゃったが……。

 その後は手を回してターンを返し、タクジンの攻撃をトリガーで返して勝利。

 この大会は最後同じく【闇火バイク】に轢かれ、因果応報を感じる結果となりました。

 当たり前ですが、プレイングでは公式を丸暗記するのではなく、その場その場で柔軟に動かせるのが大事です。

PleiadesCS

 まだまだありますカスプレミ。
 今回はGP2024_2ndのちょっと前の日。
 GPの使用候補になるデッキである【卍夜】。前二つの反省もあるし、そもそもがややこしいデッキ。流石にノー練習で持ち込むのはできません。
 ということで、CSで使って死に覚えで練習をするぞ!の期間の出来事です。

 対面は今回のアドカレにも参加していてくれているちくわ。 相手のデッキは【5cモルト】。《とこしえの超人》さえ避ければほぼ勝ちの有利対面です。
 なんの気なしに先攻を取り、4tに《卍夜》詠唱まで。そこで事件は起こります……。

「これね〜難しいんだよね〜。ここの枚数で墓地を調整するのさ」
「いや〜これもう雑談仕掛けて気を散らすしかないか〜」
 などと雑談(身内以外にはやっちゃ駄目ですよ!)。この時は余裕みたいに喋るものの、慣れていなくて内心ドキドキ。しかし練習をさせてもらえるため、ギリギリまで攻めたことをやってみようと思案。

 手札にある《ジョルジュ》を出した時に、墓地が11、山札が12になるようにドルスザクの下の魔導具をコントロール。
「ここは3枚入れます( ・´ー・`)」

 やがて調整が完了し、ドヤ顔でデッキをシャッフル。そして《ジョルジュ》を宣言。ここから《ジョルジュ》効果で山札1になるように墓地を肥やして……

 ん?

 墓 地 が 1 2 枚 あ る …… ?

 え?ん?あれ??

 何度数えても山札と墓地が同数。これでは《ジョルジュ》の効果を使うことが出来ません。【卍夜】は珍しいデッキであるため、挙動を知らない皆様もいると思います。念の為に《ジョルジュ》のテキストを確認しましょう。

このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードを数える。それと同じ枚数のカードを、自分の山札の上から墓地に置いてもよい。

 オール・オア・ナッシング。弱者に対してあまりに無慈悲。

 ここで手を止めたため、ちくわ。も異変に気づき「あーくんさん!?なにやってんですか!まずいですよ!!」「こんなことなら雑談しませんよ!ちゃんと殺してください!」となじってくる。

 なぜこんな事態になってしまったのか?その答えは明白。
 この時の僕は、処理中の《卍夜》が墓地に行くことを忘れた状態で墓地の枚数を作ってしまっていたのです……。

 そこからは《$スザーク$》を絡めるなどして一旦立て直し。
 制限時間残り3分でターンを返しされたちくわ。の怒号(ごもっとも)を浴びつつ、いうても死ななかったので次のターンに無事ループフィニッシュ。

 この時の教訓は「ルール効果を見落とさない、と、自信がない時は無理をしない」です。練習をしにいくという意味では正しい回でしたが、カスプレミは許容されていいわけではありませんね。
 さて、この時の教訓が、真逆に働いたのが次の回なわけですが……

DMGP20242nd_day2

 時は10月28日。オリジナルのGPは【ファイアー・バード】 vs. 【アナマルル】……と思いきや、急遽頭角を表した秘匿デッキがありました。

 そう、現在押しも押されぬ環境トップ、【ドロマーマーシャル】です。
 自分はこのGPで【ドロマーマーシャル】を使用する側に回り、それはもうドカ引きや初見殺しで着実に勝ち星を稼いでいました。

 しかし、この【ドロマーマーシャル】、使用にあたって全く不安がないわけではありません。

 なんとこのデッキ、前述した全てのパターンに当てはまる「使ったことのないデッキ」シリーズだったわけです。またかよ。

「同じ過ちを踏みに行くとか、こいつ頭ポカポカハンマーなんじゃねえの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
 というか、自分ですらそう思っていました。
 正直練度はよちよちのよち。2歳児とかけっこさせてギリ勝てるか勝てないかくらいの歩行速度です。

【マーシャルループ】自体は昔触っていたため、基礎のループルートは理解していましたが、チェインのようにループに辿るためのカードの切り方は全く足りていませんでした。
 そのため、とにかくループパーツ一枚一枚を大事に使うことを意識していました。

 その皺寄せは、予選ラウンドでしっかり被弾することになります。

 対戦相手は【リースボルシャック】。
 状況は4t《ボルシャックドリーム》チェンジ《ミラダンテⅫ》をかけたところでターンが回ってきます。
 こちらは《シクミ》から《マーシャル》を射出。そのターン中にループまで確定していました。

 回す前に、「《ミラダンテ》効果で《ウォカンナ》が出せなくなる」ため、《シクミ》を経由する必要があるな〜などを考えていました。大丈夫です。《ダンテ》の効果は忘れていません。
 そしてそのまましばらく回し、《ガレック》と《学校》を加えて対戦相手の面を処理し続けます。
 掘った山札から《スカル》が見えた時、一つの事実に気付きます。

「マナに《ウォカンナ》あるから《スカル》で拾わなきゃいけないけど、《スカル》がそもそも出なくね?」

 バカすぎるだろ!《ダンテ》への意識が中途半端すぎる!!

 しかしこんなことで焦る僕ではありません。お前らとは踏んできたデカプレミの数が違います。
 このデッキをこの練度で使う以上、大会参加前から絶対にどこかでやらかすだろうなというカスの自負がありました。それがここで来ただけです。

 この時点で自分の思考は「このターン中にループして勝つ」ではなく、「相手のパンチを受け切ってターンをもらう」にシフトしました。
 まずは落ち着くことが大切です。GODデッキマーシャル。落ち着けば勝てます。

《カシス》で山を固定し、《キール》と《マーシャル》の効果で盾を作りターンを返します。

 対面はもう一度《ドリーム》。そしてチェンジ《バクテラス》でこちらの顔を詰めに来ますが、そこは盾に仕込んだ歌劇団で切り返し。

《マーシャル》を着地させ、盾を開きます。大丈夫。ターンが帰ってくれば勝つ。

「《アトラン》《ガレック》《ゾンカニ》開きます。《アトラン》でバウンス。《ガレック》で《学校》蘇生」

よし。勝った。このデッキ強すぎるだろ……。

「あ、じゃあ《ボルシャック・ヴォルジャアク》破壊します。手札から《ドリーム》で」

!?!?

このクリーチャーが破壊された時、名前に《ボルシャック》とあるコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。

 盾はなし。こちらの誘発も全て処理済み。
 あれ???
 そのままダイレクトアタックが通り、敗北しました。

 試合後横から見てたリルクから一言「お前確定ループ入ってたよ?」

……はい。

【ガレックマーシャル】を回したことのある方ならご存じだと思われますが、このデッキ、一度ループに入ったら手札山札盾は作り放題となります。

 そう、自分の手札には《ガレック》が余剰枚数残っていたため、相手ターン中に《ガレック》《ガレック》《ゾンカニ》と開き、《ガレック》を1枚《学校》に変換すれば、残りの《ガレック》からはハッピーセットの3蘇生でループに入ることが出来ました。

  • まずは落ち着くためにプレイを組み替える。

  • 基礎のループに忠実に。

  • ループパーツは大事に使う。無理しない。

 今までの反省を活かし、これらの要素を総合した結果、固い動きしかできずに負ける、典型的な教科書人間負けをしてしまいました。

 その後はリルクに「まあでも、盾を作るプレイは良かった。あーくんはこういう時、ここから崩れて勝ちの目がなくなるんだから一旦引き摺らずに落ち着いてやれ」
 とアドバイスをもらい、なんとか予選を完走。本戦1回戦目で目を覆うようなド事故を起こして負けました。
 気の持ちようは上手くいきましたが、神様は下手くそにそんなに甘くないわけです。

終わりに

 いかがだったでしょうか。自分はありえないミスを書き連ねていくことの苦しさが自分を破壊してしまいそうです。

 昨日のすけが「デッキ選択は大事!」と言っていましたが、これらのミスはどれも直前のデッキ選択によるもの。
 デッキ選択に踊らされて足元を疎かにすると、とんでもない負け方をすることもありますよ。という教訓になってもらえればと思います。

 僕が他人にアドバイスを求められた時、口酸っぱく「練習しろ」というのには、こういった「練習しない人がどうなるか」を人よりも知っているからという点が大きくあります。

 これらの失敗談を読んで、せめて似たようなミスをするプレイヤーが1人でも減ればいいなと思っております。

 今回はここまで!

 明日のライターはDMお爺ちゃん界隈の奇才、8時50分が務めます。

 クリスマスまで毎日記事が上がるアドベントカレンダー、この後も盛り沢山ですのでぜひお楽しみに!

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