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【Pitti 107 レポート】 2025 JAN
<開催前夜 1月13日 寒い>
イタリア・フィレンツェのバッソ要塞で開催されたメンズファッションの展示会「Pitti Uomo 107」(ピッティウオモ)に行ってきました。期間は2025年1月14日から17日までの4日間です。
行きルートは成田→チューリッヒ→ミラノ→フィレンツェ(ミラノからフィレンツェは電車移動)。帰りがフィレンツェ→チューリッヒ→成田の順です。コンディションを整えようと行きはANAマイルで取ったスイス航空のビジネスクラスで行きましたが、ここで“事件”が起こりました。悪魔の「ロストバゲージ」です。
マジでダルい。荷物が到着するまでの4日間は同じシャツ、パンツ、靴下でした。不快極まりないとはこのこと。ここで大事だなと思ったことがちゃんとスーツケースにエアタグを入れて置くことです。荷物がチューリッヒにあるのか、ミラノにあるのか、これがわかることは精神衛生上とても大事。スーツケースの写真もちゃんと携帯で撮っておくのもおすすめ。窓口で「こんな感じのスーツケースで…」とロストバゲージを報告するときに簡単です。
加えて受付に人がいるホテルに宿泊していたのも良かった。ここでAirbnbとかに宿泊していると荷物が届けられるときにそこにいないといけません。届けられるまで全く動けないことになります。
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1月14日のピッティ初日前夜にイベントに誘われていました。米国?の3人が主催するパーティです。ドレスコードがブラックタイ、場所はセントレジスホテルでした。私はブラックタイどころかロストバゲージなんで服装はモンベルです。そんなんで行っても良いものかと思いましたが、主催者からOKをもらいましたので行ってきました。
でかい大広間に会場に足を踏み入れてすぐに「これいくらかかってんのか?」と思うぐらい豪華なパーティ。ちなみに前回24年6月のときはフォーシーズンズでやったそうです。知った顔の人もいて写真を何枚か撮影しました。まあ、招待してくれた人の期待に応えることができたかは次回イベントに誘われるかどうかでわかるでしょう。もうちょっとちゃんと撮れるようにしたい。特に色温度注意。
<初日 1月14日 寒い>
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ピッティも何度目かになってくると動き方もだいたい同じです。8時から入口で構えておいて(8時半だと遅い)、しばらくしたら中に入ります。そこからはメーンの広場でただひたすら撮影しました。
12時になるとランチタイム。ここで異変を感じました。プレス向けにお昼ごはんが提供されますが、食事会場の人が少ない。例年だと人でごった返すのですが、全く並ぶ必要がなかった。理由としてパッと思ったのが今年は例年より1週開催が遅かった。そのためミラノでのファッションイベントと重なっているので記者も分散されているのではないかということ。もちろん、ピッティそのものの集客力が落ちている可能性もあります。
ピッティにブースを出そうとすると数百万円はかかるでしょう。それならば近郊のホテルを借りてトランクショー的にやっても良い。実際にそうやっているブランドもたくさんあります。
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夜はスウェーデンや米国で発行される雑誌「PLAZA UOMO」のパーティに足を運びました。バッソ要塞から歩いて15分ほどの会場でしたが、こちらも豪勢なパーティでした。とにかく人が多かった。
「PLAZA UOMO」社長に初めてあいさつしましたが、とにかくSuits Timesのコンテンツを気にいってくれているようでした。
ここでもやはり写真中心で撮影しました。帰り際に声をかけてパチリ。暗かったですが、サムネイルになっているロンドンに店舗を構えるアングロイタリアン4人も良い感じに撮影できたと思います。
<2日目 1月15日 寒い>
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昨年24年1月と違ったのがまあまあ寒かったということ。とにかく風が冷たい。準備してなかったわけではないが、前年の120%。写真のマッツさんは前回24年6月のときになんとなく顔見知りになりました。おれのなんちゃって英語でもニコニコと笑ってくれるナイスガイです。
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夜はリヴェラーノのパーティに行きました。生地メーカーのヴィターレ・バルベリス・カノニコとの共催で、こちらも場違い感はかなりのものですが、そんなもんで下向いているわけにはいかない。ただ、次回からはジャケットぐらいは手にして行こうと思っています。どっちかというと気にしないタイプなんですが、居心地の悪さは鈍感な人間でもありました。カメラマンのドレスコード問題はこれからも考えていきたい。
<3日目 1月16日 一番寒い>
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諸説ありますが、人の多さ的に3日目が一番盛り上がるらしい。ただ、現場的には疲労のピーク。具体的には腰とか、腰とか…。風呂入りたいなと思うこともありますが、そんなものは不可能。ただ意識を「無」にしてマシーンのように撮影していました。
<最終日 1月17日 寒い>
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最終日はやはり人が少ない。そしてファッション系の学生さんが勉強のために来場しており、雰囲気がちょっと変わります。ただ、人が少ないから出展のお店を見やすいと逆張りで来場する人もいます。写真の大崎さん談。
昼過ぎまで撮影してそしてリヴェラーノのお店に遊びに行きました。2日目のパーティとは当たり前ですが、雰囲気がガラリと変わります。スタッフみんな黙々と仕事に打ち込みます。
<反省>
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機材の選別はミスったの一言。敏しょう性を優先してカメラ1台で動画、写真と切り替えたら余裕でしょと思っていたが、まあ無理でした。次回は動画専用、写真専用のカメラ2台でいきたい。そして写真のホットシューにオズモポケット3を乗っけようと思う。ストロボももう少しちゃんとしたやつを準備する。荷物も重くなるけど、何よりもクオリティには変えられない。ピントあわせるマーカーはSでいく。ずっと盲目的にLサイズだったが、これが理由でピントが外れていた気がする。
寒さ対策としては上下モンベルで何も問題なかった。ただ、ニット帽とネックウォーマーが必要。絶対に忘れるな。ニットのカーディガンも2枚用意すべし。毎日同じものは嫌でしょ。
経路は再考の必要あり。今回はマイルを使って飛行機を予約したが、成功はしなかったように思う。複雑な経路がロストバゲージを誘発した気がする。次はシンプルに関空→どこか→フィレンツェにする。できればプレミアムエコノミーでコンディションを優先する。
<総括>
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プレスリリースによると総来場者数は2万人(例年よりは少ない?)。それでも海外バイヤーは6.5%増の5000人に達したとのこと。スペイン、日本、ベルギー、米国からのバイヤー数は2桁の増加率を記録。総合ディレクターは「Pittiが国際的な商談の場であり、販売シーズンにおける不可欠なコミュニケーションチャンネルであることが再認識されました」と説明しました。
次回「Pitti Uomo 108」は6月17日から20日の予定です。何度も言ってますが、もうそろそろいろんなものを固めていきたいと思っています。移動方法、ホテル、機材、撮り方などなど…。冬は冬で大変ですが、夏も違った意味で大変です。日差しが日本の比ではないほどエグいですし、目がやられる…。また、いろいろ対策を練りたいと考えます。
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