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リーダーシップ往復書簡 075

最近、休日に、娘の付き添いで公園に一緒に遊びに行くことが多いのですが、小さい子どもたちに、リーダーシップを見ることができて、非常に学びが多いです。

子どもたちは遊びに際して「仲間に入れて」「一緒に遊ぼう」と声がけをします。そして、自分たちよりもさらに小さい子どもがいたら「大丈夫?」と声をかけ、危ない遊びをしている子どもがいたら「危ないよ」と声をかけます。

この子どもたちの公園でのやりとりを見ていると、いかに大人たちが、日々、相手の地位や立場を考えながら、行動をしているか(または、相手の地位や立場を考えた結果、行動をしていないか)に気付かされます。

社会人になったら、特に深く考えることもなく、当たり前のように、相手の地位や立場を考慮して行動するようにと習ったように思います。そのため、社長という肩書があれば、ある程度は盲目的に尊重し、決裁権がありそうならば、例えその人が間違っているとしても正しいことを言わずに口を紡いできました。

公園の小さい子どもたちを見ていると、いかに私たち大人が「社会の垢」にまみれているのかと思い知らされます。

それと同時に、特に利害関係がなく、それぞれに地位や立場もないと、人間はこんなにもリーダーシップを発揮できるものなのかと感動すら覚えます。

そもそも、リーダーシップとは人間に備わっている能力なのだと思います。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

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【Q.75】
リーダーの厳しさと優しさのバランスについて教えてください。


<コメント>

ご質問の方の「厳しさと優しさのバランス」ですが、リーダーがフォロワーを怒ったり褒めたりするバランスのことを指しているのでしょうか。

もしそれならば極めて表層的な価値判断になってしまっているように思います。

そもそもリーダーとフォロワーの間には愛情や信頼関係がなければなりませんし、そのうえで、リーダーは、フォロワーに対して、本気で期待しているからこそ、厳しく怒り(叱り)もするし、優しく褒めるのです。

そのため、「厳しさと優しさのバランス」で言うならば、リーダーは、フォロワーに対して、全てに厳しく、全てに優しくなければならないと思います。

フォロワーに対して愛情があって、期待があればあるほど、厳しくなりますし、優しくもなります。

本来、リーダーは、フォロワーに対して、世のため人のため、共通の夢や目標の下において、正しいか正しくないかという価値判断で接するべきだと思います。

その際にリーダーは「厳しさと優しさのバランス」などを考えることも不要です。ただ、フォロワーの行動や考えが、正しければそれを褒め、正しくなければそれを修正し、自然体で、率直なコミュニケーションをすればよいと思います。



※この記事は、2021年3月7日付Facebook投稿を転載したものです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介
 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。

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