津田恒美さんの命日に

20.ズムスタ・東撮影

昨日のカープ。
スワローズと対戦して、3対3のドロー。
新守護神の菊池保投手が1点リードの9回に登板して被安打4の1失点で、またも逃げ切りに失敗しました。

被安打はすべて2ストライクと追い込んでからのもので、6人の打者に対して空振りは1つも奪えませんでした。
空振りが取れるストレートの威力も、キレのいい変化球もなく「決め球がない」ことを、この数字は冷徹に物語っていると言えそうです。

前回登板した大量点差のときは、圧倒的な投球で相手バッターをねじ伏せていましたから、緊迫した場面で力を発揮できないのか、相手が本気で向かってくる時にそれを上回る力がないということなのかもしれません。

さすがに試合後に記者団からも、この起用には疑問が呈されたようです。
それに対して佐々岡監督は「そう簡単には替えられない」と言って、菊池保投手の交代は否定したそうです。

それを知って、やはり危惧していた通りの展開になってしまったか、と暗然とした気持ちになってしまいました。

佐々岡監督のコメントの意味は、「今までの実績があるのに数試合失敗したからと言って、そう簡単には替えられない」というものではなく、「一度新守護神に指名したものを、そう簡単には替えられない」と理解すべきでしょう。

我執といえば言い過ぎかもしれませんが、そのこだわりに引きずられていけばいくほど。カープは深い沼にはまってしまうような気がしてなりません。

ちょうど今日、7月20日は津田恒実さんの命日。
圧倒的な球威と、闘志むき出しの投球でカープの9回のマウンドを死守し、〝炎のストッパー〟とも称えられた彼は、きっと歯がゆい思いでズムスタのマウンドを見守っていることでしょう。

❋上の写真はイメージです




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