4日目・海路で伊良子へ
10月20日。
奈良での所用も済んで、いよいよ東上の途につきました。
いつもなら、奈良から名古屋へとまわって東海道へと車を走らせるところですが、今回は小銭抱えての車旅。闇雲に小銭を消費したいこともあって伊勢湾フェリーに乗って愛知県は知多半島へと渡ってみることにしました。
奈良のホテルでもらった強盗、じゃなかったgotoキャンペーンのクーポン券2000円分が使えるとかで、勘違い政権のおかげで5800円のチケットが3800円に。
乗り場のでは、インターの売店で看板だけはあっても現物があったためしがない赤福が本当に置いてあったので、760円也の小箱を伊勢湾フェリー初乗りの祝いに小銭買いして乗船しました。
伊勢の鳥羽から知多半島の取っ付き伊良子まで、海路を一直線で結ぶ所要は1時間。しかもハンドルを握って必死に車を転がさなくても運んでもらえるというご身分の、なんと呑気だったことか。
陸路を使えば5、6時間はかかるでしょうか。その時間と労力を換算して、はてどちらが得なのか。それは個人の価値観にもよるのでしょうが、パソコン作業をしたり、赤福を頬張っているうちに目的地についてしまうという安逸。この魔力はすてがたい。
それにしても、目的地までほぼ障害もなく一直線に結べる海路の利点をしみじみ認識いたしました。
かつては運送の主流だったのも、むべなるかな。
伊良子に接岸してからは、ひたすら東方へとジムニーを飛ばして車中泊の候補地に想定していた道の駅あかばねロコステーションへ。
ここはかつて訪れたことがあって、景観が素晴らしいことは記憶していたものの、失念していたのが臭気のこと。
この半島は全般に牛糞鶏糞混ぜたような匂いが充満していて、景観のポイントをかなり減点しているのです。
それでも朝の散歩にはもってこいの遊歩道もあって、ここで車中泊は決まり。
さっそくフェリーに乗船前にK's電気で仕入れた自転車ライトを点灯してみると、これがバッチリ。
これまでキャンプ用のランタンとかUSBライトとか、いろいろ試してみましたが、どれも用をなさずにご用済み。
残念ながら照明がないと夜を過ごせぬ現代人ゆえに、車のルームライト程度では何も手につかず、そもそもそんなものいつまでも点けてはいられるわけもなく。
これで、ゆっくりと車中飲みも叶って、ここの売店で小銭買いしたしらすかまぼこを肴におひとり宴会。
それでも小一時間でしたでしょうか、気持ちよくなって就寝したのが8時前後。たっぷり眠ても夜中には目覚める計算で、ジムニーの狭い車内で夜明けを待つ気にもなれず、そのまま起き出して、ひたすら東へと走ったのではありました。
この日の小銭買い
ホットコーヒー 100円
自転車ライト 340円(2000円は札で)
赤福 760円
お茶 110円
伊勢湾フェリー 800円
(内クーポン2000円・現金3000円)
天然水 105円
しらす蒲鉾 400円
計 2615円
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