2月23日(水)
5時半起き。
ゴミの当番につき、置き場のボックスを設置に行く。
きのうというか、一昨日の夜から古い女のひとの具合が良くない。もどしたのだという。
真夏かよ、とびっくりするほど温めた部屋でじっとオリンピック中継なんか見ていたからだろう。あんな劣悪な環境にいれば、不調になろうというものだ。
そういえば、オリンピックの中継が終わったと同時に不調になっている。根っからのテレビばさまだから、終日モニターの前で大口を開けているようなひとだが、オリンピツクの期間中は異常だった。もう張り付いていたまんまで、オリンピック教というカルトに洗脳されてしまったようだった。
まあテレビは洗脳兵器にはちがいないわけで、その効果は絶大だった。
からだを動かすわけでもなく、トイレに立つ以外はほとんどテレビの前で、気がつけば夜中になっていた、なんて生活だ。
いやいや仕事をしてる社用族や、ふてくされて学校に通ってる青少年ならまだしも、暇をもて余している老人にとって、オリンピックは罪な興行ではある。きっと、あちこちに似たようなご老体も少なくはないのだろう。
朝、様子を見に行くと、手鏡でお化粧中。体調は良くなったとかで、デイサービスは休まないという。まずは安心した。
ひさびさに夢の断片を覚えていた。
広場か広いフロアか、ベンチ席が無数に並んでいた。ぱっと見満席で、どこに座ろうかと見回すと、幸いに若い知人のYが座っている席の横が空いていた。Yなら譲ってくれるはず。一緒にいたやつとそこに行って座ろうとすると、「あっちにしてくださいよ」とYが、いつもの口調であっけらかんという。見ると前のベンチがまんま空いていた。
そこに腰を下ろして前方右手を見上げると電柱のような柱の天辺あたりに掴まって、こちらを睨んでいるやつがいた。
「どんな表情をしてます?」そいつが怒っているのかどうか、Yが様子を訊ねた。どうやら、おれとの共通の知人らしい。
「おれはこっちの人間じゃないから、よくわからない」そう答えた。
するとYが、面倒臭そうに振り返って、そいつの様子をうかがいはじめた。
どうやらそこはあっちの世界らしく、まだそこには入れてもらえないらしかった。
午前中、スピリチャル万葉集の原稿を修正・加筆。昼前には終わったので、そのまま投稿する。
午後は「8月6日のバット」のつづきを校正するつもりだったが、きょうが天皇誕生日の祝日だったと思い出して、一気に休日気分に。
幸い古い女のひとは恢復してデイサービスに行ったことでもあり、デイシアターに予定変更して「シャレード」観る。
ヘップバーンが走る、ケーリー・グラントが走る。カーチェイスならぬマンチェイス。笑えたというか、好感が持てた。
夕方、チャリで運動したくなり、近くのデオデオに延長コード買いに行く。帰りにマックスバリューでヨーグルトほかの食材仕入れて帰る。
風呂から出て、日本酒の菊水一番しぼりの1合缶飲みながらドリームフィールドの写真整理する。
つぎはSORAのスナップに決める。