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12月24日

キターーーーー!飛んだよ、ひさしぷりに(笑)。それも平泳ぎでチンタラではない。反重力でスマートに滑空したのだ。電線も邪魔にならず、自由自在。このスタイルでの夢は記憶にない。たぶん初めてだろう。この飛行の秘密を知っているのは、いまゴールデン街で店をやってるN氏だけで、だれにいっても信じてもらえないとかれが悔しがるので、公開で飛んで見せてやることにした。ついでに彼にも簡単に飛べるジェット式の推進器をプレゼントした。ふたりでひとしきり飛んでから古い日本家屋の屋根の上で寛いでいたら下からおじさんが盛んに文句をいってくる。屋根を齧らんばかりの剣幕だ。何を抗議しているのかはわからない。とにかくうるさいのだが、こちとら屋根の上。文字通り高みの見物を決め込んでいた。
場面変わって、大広間のような食堂のようなところで、くだんのおじさんが座学の講義らしきことをしていた。彼は教鞭をとっているらしい。その目の前でN氏は麺かなにかを啜っている。先生、N氏に気づいて怒り心頭だがN氏はどこ吹く風だ。いつの間にか人相が変わっていて別人になっていた。
どうやらある人物が、ぼくたちふたりに何かご立腹であるとの夢告のようだ。ある人物が誰かも思い浮かんだ。
昨夜はまた悪い癖が出て、ネットを見ながら寝てしまった。大阪の吉村知事が維新の不適正な経理を記者に指摘されてタジタジになっている映像が愉快で、その動画についたコメントを読んでいるうちに寝てしまったのだ。その愉快が作動して空を自在に飛べたのかもしれなしい。

5時前に起床。寒さでグズグズしているうちに6時前になっていた。「8月6日のバット」の校正はじめたが、ある箇所のセリフを広島弁に置き換えるのがうまくいかずにそこでつまづいてしまった。
「貴方が信奉なさっている神様が本当に親切でお優しいのなら、大勢の人を苦しませる様な災難をお与えになるなんて、不可解(おかしい)ですわね」
これを我流の広島弁にすると、皮肉っぽいニュアンスがでないのだ。これでも広島に住んで半世紀ほどになるが、まったくフレーズが浮かばずピタッと思考が凪いでしまった。ネイティブではない限界だろうか。ここで停滞しているわけにもいかず、何とからしく変換してつぎに進んだ。いずれまた広島弁はそれなりの人物に校閲してもらおう。
先日、ドキュメンタリー映画を観たばかりだったジョーン・ディディオンが死去した。その訃報を幾らかの感慨とともに受け止めることができたのは幸いだった。
きょうも午後は掃除に当てた。二階の窓拭きを決死の思いで済ませてから、義兄から譲ってもらったレコードの整理をはじめたが、ついつい聴きこんでしまってはかどらなかった。
世間ではクリスマスイブだったそうだが、わが家はいつもとまったく変わらない夜だった。

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