武岡さんの御霊に(仮題)
2000年に安芸高田市長に当選してから、任期途中で市政を投げ出して都知事選に立候補するまでの4年足らずの在任中、石丸伸二は議会との折衝ができないどころか不毛な対立に終始し、これといった実績は何も残せなかったのはご存知のとおり。
それどころか選挙用のポスター印刷代金の踏み倒しに始まって、選挙を手伝ったお仲間の会社に随意契約でじゃぶじゃぶ公金を垂れ流すという腐敗政治を体現し、また恫喝発言をでっち上げて市議の名誉を毀損するという厚顔無恥ぶり、さらに災害が予想される中を防災の責任者でありながら遠く他県までトライアスロンをしに行く無責任ぶりも記憶に新しい。のみならず、違法まがいの専決処分を連発するわ、都知事選立候補に当たってその応援を期待して営利団体と市との間で包括協定を締結したりと、違法行為、倫理違反、ありとあらゆる悪行を石丸はやり尽くしたと言っても過言ではない。
これらを振り返るにつけ、石丸伸二という存在は人間の邪悪、ひととしての悪の側面をすべて持ち合わせているのではないかとすら思えるのだ。
そんな悪行三昧の中でも、その人間の卑劣を最も顕著に露呈したのが『居眠り事件』だといえるだろう。
議会の開催中にイビキをかいて寝ていた市議に対して石丸が壇上から叱責。その議会内の問題を面白おかしくツイッターで発信して、悪意と共に拡散して面白おかしく味付けして提供したばかりか、この一度きりの失態をネタに当該市議を執拗に攻撃し続けたのが石丸だった。
市議の居眠りは一時的な軽い脳梗塞に起因するもので、いわば〝不可抗力〟だったのだが、その診断書を議長が提出したのを、石丸氏はそのままシュレッダーにかけたとし、われ関せずとそれからも石丸は執拗な個人攻撃を続け、そのやりとりを公開してはネット底辺層の石丸支持者の好餌とし、再生回数で稼ぐ悪質なYouTuberに誹謗中傷をそそのかす犬笛を吹き続けたのだ。
この石丸の卑劣な指弾、個人攻撃の犠牲となられた武岡議員は昨年、汚名を晴らすことも叶わぬまま逝去された。その命日が昨日だったというので、ご供養の代わりにこの拙文を記すことにした。
先に出版した拙著『虚像 石丸伸二研究』では残念ながら時間の都合で、この件については取り上げることができなかった。これからは仏前に焼香するつもりで、随時この問題について書き足して石丸の卑劣、鬼畜ぶりを伝えていければと思っている。