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Led Zeppelin 胸いっぱいの愛を
これはEP盤。当時は「45回転」ともいっていたような。
1960年代の後半、クラシックとロックとを二股にかけていた迷い子な私の前に忽然と飛来して、ロックの世界へと引きずり込んだのが、レッドツェッペリンのこの曲。冒頭のリフ一発で脳内スパークしてベートーベンはぶっ飛んだ。
これを自慢げに聴かせたのは悪友にして無二の親友だったYで、ヤツがさりげなく手渡したツェッペリンIIのアルバムジャケットにも見入ったものだった。
「超やべー」
いまならそう叫んだろうが、生涯に何度かあった霊的な音楽体験のひとつで、以後は六界ならぬロックの世界に魂は落ち込んだ。
このレッドツェッペリンIIをライブラリーに入れたい、それは渇望といってもよかったが、歩いて5分のYの家に行けばいつでも聴ける聴かされる。なによりヤツのあとの2匹目のドショウになるのがしゃくで、内緒で45回転買い入れてこっそり自宅でも聴いていた。
ハズれなしのLPからのAB面、スカされるはずもなく、B面のサンキューは拾い物だった。
いまとなれば、ストレートなラブソングを重厚な音世界にのせただけとも聴けるが、重爆ジョン・ボーナムのドラム有無をいわさず。(笑)
レッドツェッペリンは、その翌年になるのか来日。なんと広島公演を敢行してくれて、このライブを目撃したのが、しょぼいわが人生でも出色のエポックとなった。
当日、そのときを待ちきれずにたむろしていた平和公園で、なんと生ツェッペリンに遭遇。慰霊碑に献花する彼らを遠目に腰引きながら拝んだものだった。
このとき重爆のボンゾはヒキガエルのように肥満していてショックを覚えたのだったが、そろそろ肉体的にはやばかったのだろう。
で、ライブはどうだったかといえば、スモーク焚かれたステージにメンバー登場し「移民の歌」の冒頭リフ、ジャンジャジャ、ジャジャーンとやったところで、ほぼ失神。以後の記憶ほとんどありませぬのです。