「誰のための野球?」という疑問

京都に住む知人から、来年カープ観戦に広島に行きたいとのリクエストメッセージが届いた。

「いま広島で広島・阪神戦を観るのはなかなか難しいのですか? 」と問い合わせてきたのは、彼がカープチケットの入手が簡単ではないことを知っているからにほかならない。

なんでもご長男が「ド」がつくほどの阪神ファンになってしまったらしく、全国の球場で阪神戦を観戦したいと、わが「球場巡礼」の真似事のようなことを思い立ったらしいのだ。(笑

彼は「サヨナラ景気」でわいていた広島市民球場最後の年の最終節に何人かの知人と観戦に来ていて、そのチケットを僕が手配していたので、またそのルートを使えばチケットはなんとかなるのではないかという淡い期待もしていたようだ。

たしかに、割り当てを持っているはずの職員にでも相談すれば手に入らないこともないだろう。
しかし、「一般のファンには買っていただかなくても結構」とでもいうような独善的なチケット販売をしている球団側に憤っているこちとらとしては、もうそんな手段で入手するのを潔しとしない。

なので「(販売思想の抜本的な改善がなされない限り)入手は、ほぼ不可能でしょう」と、にべもない感じでお答えするしかなかった。

「やはりそうですか。長男に話したら、なんで観れる人は席が取れんの? とたずねられました。なんで?」

それは簡単にいうと、球団が発券の間口を狭くしているからです。手間暇かけて多くのファンにチケットが行き渡るようにという「おもてなし」のサービス精神よりも、自分たちの都合でコンビニエントに売り切ってしまいたいという発想が優ったているからなんですね。

「つまらないですね。誰のための野球って思います。他のチームも同じ?」

それには「まさか! 」と即答しておきました。
他球団との比較もしているので、詳しくは拙著「ズムスタ、本日も満員御礼!」を参照してください、との宣伝も忘れずに。(笑


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