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6日目・5:55に日の出浴

10月22日。

夜明けのマリンタウン

この日の伊東の夜明けは5:55。
なんという語呂のいい時刻か、これに合わせてシーサイドスパに入浴できた。

ささいなことだが、「この道の駅の風呂で朝日を拝む」という目的を果たした達成感とともに湯船に浸る時間は何にもかえがたい。

浴場内の写真はご法度なので、入浴後の撮影となったが、機会があればあなたも太平洋の水平線から昇る朝日を素っ裸で臨む愉悦を味わってほしいものだ。

この日は東京入りの移動日。夕方までに予約の宿にチェックインできればいいのだが、朝食までの時間をこの駅で停滞しているのももったいなく、荷物を簡単に整理して出かけることにした。

海岸線の道をうねうね走っていると峠に出て、セブンイレブンの看板が目に入ったので、朝のコーヒーを買い求めるために駐車場にジムニーを滑り込ませた。

と、その熱海の網代店は3年前だったか、ダチが癌の手術から生還した年だったか、定例の温泉旅行に行ったときに休憩に寄ったところで、ひょんなタイミングで亡き友の面影が蘇った。

無二の親友だった奴が死んだ悲しみは、想像したほど大きくはなかった。そのことに、かえって戸惑っているのだが、こんなときにひょいと襲ってくる喪失感が少しずつ堆積してくるようで、つかその総体に圧しつぶされることにでもなるのだろうか。

ここから少し走って峠を越えて海岸と並行して走るようになったころ、ようやく朝の空腹が襲ってきた。それとも海が広がって見えた開放感が、食欲をそそったのかもしれない。

ジムニーをUターンさせて護岸に横付けして、昨夜、食べ余したイカフライとポテトチップ、そして、道の駅宇津の谷峠で仕入れておいた海苔そばとおにぎりで朝食にする。

6日目車内食

今回の旅では、とくにアイスボックスのようなものは装備してこなかった。コンセプトは、なるべく快適に車中泊をするために「とにかく荷物を減らす」だったからだ。

それでも買い置きの食材が腐るようなことはなかった。それはもちろん季節だからで、これが夏だったらその対処にかなり腐心しなければならなかっただろう。
季節を選べるのなら、やはり車旅は春か秋に限る。

朝風呂で寛げたからだろうか、メニューの取り合わせだっのだろうか、それとも窓外の景色がいい調味料となったのか、このときの車内食は格別に美味だった。

いつものコメダ

腹ごしらえも済んで、ナビで行き先を検索したのは、いつものようにコメダ珈琲店で、この日の目的地である新宿のホテルへの道すがら、すぐ先の平塚にあった。

ここで、あらためて食後のコーヒーを飲みながら、入京前のデータ整理。出版企画のまとめをしておこうというつもり。
それでもコメダはコーヒーにゆで卵がついてくるので、ついでのこと、いつものようにモーニングのAをオーダーした。

ヴィアインイン

企画書もそれなりにまとまってきた。あとはホテルに入って体裁を整えればいい。

ここからはもう、新宿まではひとっ走りだ。風景を楽しみながらのドライブでもない。
昼前にコメダを出ると、午後2時前にはヴィアイン新宿にイン。企画書をプリントアウトするためにUSBを買い求め、クリップを近くのコンビニで仕入れて一応用意はなった。

夜は東京インすると、いつも声をかけてくれる西やんとごっちゃんと、いつもの餃子屋さんでの会食。

長旅のフラフラ徒然に、疲れを癒してくれる友あることのありがたき。

西村・ごっちゃんと

この日の小銭買い
シーサイドスパ     1000円
セブン コーヒー      100円
コメダのモーニング 450円
天然水                   260円
マスク       272円
プリントアウト       150円
クリップ                132円

        計 2364円


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