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【自作曲】ベッドルームのマシンライブ

ステージピアノを買った延長で、去年の秋ごろに同じくRolandのリズムマシンを中古で買った。ヤオヤの愛称で有名なTR-808とハウスやテクノで定番のTR-909をACB(Analog Circuit Behavior)という技術で現代に再現したAIRAシリーズのTR-8というマシンだ。

買ったときは勢いだったので購入前には詳しいことを調べてなかったんだけど、どうやらこのAIRAが出だした頃から各社がガジェットシンセと呼ばれる小型のハードウェアシンセを発売し始めたようで、一部界隈ではそれらのマシンを活用したマシンライブと呼ばれる形式のパフォーマンスが流行っているらしい。

もともとシカゴハウスやデトロイトテクノの音作りにも興味があったので、なんとなく面白みを感じて、ちょっと触れてみることにした。まったくの素人が入るのはちょっと敷居高いかもだけど、少しでもDJミキサーとか触ったことあって理屈が分かってる人なら入りやすいんじゃないかな。


ハードウェアの面白さ

TR-8を皮切りに半年くらいかけて少しずつ色々なガジェットを買い足してきて分かったことが一つ。単純にとっても面白い。ついでに初期のシカゴやデトロイトの当時の連中がいかに適当に曲を作ってたのか良く分かる(笑)

もうね、適当にマシンをグリグリいじってるだけで、凄くそれっぽい音が鳴るの。TB-303とか製作者の意図通り使おうとすると異常に難しいけど、ベッドルームでラフに打ち込んでツマミいじってるだけで、いい感じのアシッドなフレーズが簡単に出来上がる。最近はすっかりDTMとかDAWの時代だけど、パソコンのソフトウェアで再現しようとしても、この手の偶発的な音はなかなか出来ないんじゃないかな。

生まれて初めてオリジナル曲を作ってみた

で、それくらい簡単に曲が作れるってのも分かったので、適当な普段の機材プレイ(=マシンライブのスタイル)を活用して、ちょっと曲っぽくまとめてみた。

ほとんどアイディア一発勝負で、あらかじめ仕込んだ各ガジェットのシーケンスをPAミキサーでリアルタイムに切り替えてるだけだけど、まったくの初めてにしてはそこそこいい感じには仕上がったかな。

昔から大好きなフランキー・ナックルズのWhistle Songや初期カール・クレイグの雰囲気をイメージして作ってみてる。

いちおう後半のエレピとシンセソロだけは手弾きで、その他の演奏は全てシーケンサー頼みの全体一発録り。まぁ手弾きのシンセもアドリブで適当に弾いてるだけだけどね。ちなみにエレピ手弾きはこの曲のオマージュ。

これまでもずっとこんな雰囲気の曲を自分で作ってみたいと思ってたので、イメージはそこそこ近づけているかなと。もう少し詳しい作り方や機材構成は別記事で書くつもりだけど、たぶん昔のデトロイトの人の作り方にそこそこ近い形で作れてるはず。俗にベッドルーム・テクノとかって呼ばれてる感じのスタイルだね。

少し悩んでつけた曲名はImpulse。日本語訳すると衝動。まぁ細部で気になる部分はあるんだけど、初期衝動的なマインドで作ったし、ひとまず良しとすることにしよう。


さてさて、本日の記事は最近僕が密かにハマってるガジェット系シンセについて。記事中にも書いたけど、もう少し細かい作り方と機材構成は今後アップする予定の別記事で書く予定。

このあたりの機材構成については、このスタイルの曲作りを始める際に自分が一番知りたかったけど、ネットでも書籍媒体でも、なかなかまとまったソースが見当たらなくて困ったので、そういう人の助けになればいいなと。

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