スニーカーよもやま話
僕は1983年生まれの今年40歳。分かる人には分かると思うけど、ストリートカルチャーやスニーカーブームが「どストライク」な世代だったりする。
エアマックス95が発売されたのが小学校6年生だったこともあり、中学時代は正にスニーカーブーム全盛期。あいにく我が家は親が厳しくて、当時ブームだったハイテク・スニーカーは一足も買ってもらえなかったんだけど、高校生になってバイトを始めてから今に至るまで、スニーカー熱は止まることがない。
そんなわけで今日はスニーカーの話なんか書いてみようと思う。思い入れが強いので長文記事注意。90年代当時の背景なんかが分かる同世代の人に読んでもらえると嬉しいかな。
ちなみにサムネの写真の3足を合計すると、定価ベースで7万前後。今は昨今のスニーカーブームからプレ値が付いてそれ以上かもしれない。分からない人には分からないと思うけど、特に僕の中学時代とか、こんな時代があったってことを知っておくといいと思う。
中学・高校時代~ナイキ期
初めて「意識して」買ったスニーカーは、中学生の頃に親から買ってもらったナイキのレザー・コルテッツのネイビー×ホワイト。確か当時で9,800円くらいだったと思う。
当時バッシュやハイテク・スニーカーは軒並み10,000円以上して買ってもらえなかったんだけど、この靴はギリギリ10,000円以内ってことで散々ねだって買ってもらったんじゃなかったかな。初めて「雑誌に載ってるような靴」を手に入れることができて、とても嬉しかったのを今でもよく覚えてる。
ちなみに今調べたらちょうどタイミングよく今年再発されたみたい。当時履いてたのがまさにこのカラーリングだ。もう25年も前なのに意外と値段が変わってないのがちょっとびっくり。
その後、高校生になってバイトして買ったのがナイキのダンク・ロー。このダンクは今では定番の一足だけど、90年代当時はターミネーターなんかと並んでヴィンテージ・スニーカー界隈では幻と言われてた。そんな一足がちょうど僕が高校1年生だった1999年に初復刻。
当時スニーカー好きが高じて地元の東京靴流通センターでバイトしてたので、バイトの身分ながら社販で買わせてもらったのを覚えてる。あとは友達に譲ってもらったエアフットスケープのブルズカラーなんかも履いてたっけ。
ちなみにこの靴流通センターでは高校3年間ずっとバイトすることになるんだけど、後半は高校生ながらスニーカー部門の仕入れを一手に任せてもらってた。今ならあり得ないけど、当時はギャルがブームだったり高校生が流行の中心だったってこともあって社員の大人より、若い世代の流行に敏感って判断だったんだと思う。
高校・社会人初期〜ニューバランス期
この高校時代の靴流通センターでのバイト時代に出会ったのがニューバランス。大学生や社会人2~3年目の先輩お兄さんたちからMade In USAやUKのニューバランスの履き心地の良さを熱烈に布教され、段々とニューバランス信者になっていった。
初めて買ったのはMade In USAのM996レザーの赤。ニューバランスの公式ページ調べたら、インドネシア製造だけど、ちょうど今も同じカラーリングが出てるみたいだ。今ではすっかり定番だけど、あの頃ニューバランスを履いてたのは一部のスニーカーマニアだけだったと思う。
ただ一足2〜3万円と高校生のバイト代で買うにはニューバランスの靴は高すぎて、最初に買ったM996以外のスニーカーを本格的に買えるようになったのは社会人になってから。
社会人2〜3年生の2008年ごろにM1400の赤、M2040のグレー、M998のグレー、UK仕様の赤いM1500あたりのモデルを買ってた。ちなみに高校生の頃に憧れてたけど定価4万円弱と高過ぎて買えなかったM1700は、いまだに買ったことがない。
30代〜ナイキ再燃期
それからしばらくはニューバランスを履き続けてたんだけど、いつの間にか若者の間で流行った挙句あまりに定番化し過ぎてちょっと面白くなくなってきたので、持ってたスニーカーが加水分解を始めたタイミングで、また少しずつナイキなんかを買うようになってった。
このとき最初に買ったのがジョーダン2ローカットのノースカロライナカラー。これも最近また復刻されたらしくフリマサイトなんかでは高騰してるみたいだけど、僕が買った2015~16年当時は全然人気なくて横浜のアウトレットで5〜6千円で投げ売りされてた。
ジョーダン2はあんまりジョーダンっぽくなくて90年代当時から人気控えめだったんだけど、僕は逆にそこが好みで昔から好きだったので30歳超えて初めて自分で買ったときはとても嬉しかったことを覚えてる。
その後で買ったのがエアマックス180のオリジナルカラー。1990年代初期のヒップホップのレコジャケあたりに通じるこの配色パターンがツボで気に入ってたので、一時期はわりと1軍で履いてた。ホワイト基調なせいで汚れてしまったので、いまではすっかり雨の日シューズに格落ちしちゃったけどね。
そんなエアマックス180の後、満を持して買ったのが中学生の頃からずっと憧れ続けてきたエアマックス95のグレープグラデ。この配色はエアマックス95のオリジナルカラーではあるんだけど、たしか当時はレディース限定のカラーだったはず。人気のイエローグラデともまた違う好配色で、昔からいつかメンズで出たら履きたいと思ってたんだよね。
ちなみにAJ2とこのエアマックス95は、履いてると服屋の店員さんから「いい靴履いてますね」って声かけられることも多い。皆たぶん同じような世代で似たような思い入れがあるんだろうね(笑)
アラフォー〜アメカジ期
さてさて、憧れのエアマックス95をついに手に入れたことで、自分の中のナイキブームにケリがついたのか、その後はナイキの新しいハイテクスニーカーは買ってない。
ただ、この頃になるとアメカジ〜古着路線の服を好むようになってきたので、70年代っぽいスニーカーの復刻版なんかを買うようになってきた。
最初に目を付けたのは、新興ブランドReproduction Of Foundのフレンチトレーナー。フランスの軍用トレーニングシューズを復刻した一足。ヨーロッパ産だからか軍モノとは思えないお洒落なカラーリングが最高にかっこいい。
その後に買ったのが、オニツカタイガーがモントリオール2をベースに復刻したMOAL77のNippon Madeシリーズ。なぜかうまくリンク貼れないけど僕が買ったのはサムネにも写したビビッドなオレンジ。
オニツカタイガーのスニーカーは初めて買ったけど、この高級路線のNippon Madeシリーズはクッションなんかも素晴らしくて、ニューバランスのフラッグシップシリーズを彷彿させる履き心地の良さでかなり気に入ってる。
小学生の頃に履いてた運動靴みたいな見た目のナイロンシューズなのに、履き心地抜群というギャップがまた面白い。値段もそれなりだったから、若い子にはおすすめできないけどね。コロナのとき最初に配られた特別定額給付金の10万円を使わせてもらった(笑)
ちなみに一番最近買ったのは最近発売されたコンバース・ジャパンから出たスターファイヤー。
通称「青りんご」として70年代の日本で流行ったランニングシューズの現代版アップデートで、オニツカのNippon Madeとコンセプトは同じ。見た目は当時のスニーカーを踏襲しつつニューバランスのフラッグシップ・モデル並みの履き心地を実現してる。3カラー展開されてたけど、もちろん迷わずにグリーンを購入。
前にLightning増刊のスニーカー本でオリジナルの存在を知ってから、ずっと気になってたんだよね。コンバースなのに定番のオールスターやジャックパーセルじゃなく、ナイロン製のランニングシューズってのがとてもツボ。
夏のあいだはサンダル中心だからあまり履けないけど、ジーパンによく合うカラーリングだから、秋になったらたくさん履こうと思ってる。
そんな感じで今夜は先日に引き続きスニーカー関連の話題。ちょうど2週間くらい前にDJ Viblam編集のスニーカー×ヒップホップ本を見かけて即買いしたこともあって、スニーカー熱が再燃しかけてる。
でも最近界隈で話題の有名インポートブランドとのコラボとかは一貫して興味ない。アメトークのスニーカー特集とかも、かなり冷ややかな目で見てた気がする。当時を知るものとしては、別注ってフットロッカーだけで間に合ってるからシュ〇リームとかヴィ〇ンとかそういう安易なコラボはいらないんだよね。
全般的に今夜の記事は分からない人は置いてけぼりだろうけど、同世代くらいで話が分かる人にはたぶんある程度分かってもらえるはず。
まぁたまにはこんな感じの記事を書くことがあってもいいよね。
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