憧れのレッドウイング
90年代後半、エアマックス95やエアジョーダンなんかに端を発するハイテクスニーカー〜バッシュの一大ブームが終わりを迎えた後、次に流行ったのがクラークスのワラビーとレッドウイングのアイリッシュ・セッターだった。
自分の感覚的には97年頃には既にナイキのブームは終わってて、徐々にアディダスのスーパースターやカントリーあたりのシンプルなスニーカーを履く人が増えていった気がするけど、かっこいい人はこのワラビーかアイリッシュ・セッターのどちらかを履いてたイメージがある。
前にスニーカー遍歴を書いたことがあるけど、実は僕がダンクの復刻版を買った頃は、既にナイキは全然流行ってなかったんだよね。
2000年になってから起死回生で出したエアプレストは、大プロモーションのかいもあってそれなりに流行った気がするけど、人気あったのはそれくらいかな。ちなみに僕も持ってた。オレンジ色っぽいやつだったかな。
そんなわけで、今日は僕が好きだっつスニーカー以外のシューズの話などを少々。
クラークスの栄枯盛衰
はじめに自分の周りでクラークスを履き始めたのは、同じバスケ部の中でも一番ストリート的にお洒落なファッションをしてた同級生のHくんで、コレがたぶん1997年。僕が中学二年生だったときだ。
当時地元でこれを履いてる人はまだいなかった(少なくとも見たことはなかった)から、スニーカーに食傷気味になってた僕の目にはスエードのこの靴の形がとてもお洒落に映った。
それからしばらくすると、このワラビーは同じクラークスのデザートブーツやデザートトレックと共に大ブームになって一気に廃れるんだけど、僕が中2~中3だった、あの1年くらいは一世を風靡していたと思う。
ちなみにブーム末期は他の良く分からない複数のメーカーがジェネリック品を販売してて、僕がバイトしてた東京靴流通センターでも一時期とてもよく売れてた(笑)
ただ、ブームが去った今でも靴のデザイン自体はとても好きで、特にレザーのナタリーはスマートで最高にカッコいいと思ってる。ワラビーもそうだけど、片足だけ紐に絡むタグがまたいいんだよね。
たしか当時バイト先でこのナタリーの紺レザーのレディースサイズが一足ずっと売れ残ってから、在庫セールをさらに社販価格で買いとって妹にプレゼントしてあげたんじゃなかったかな。
僕自身も6年くらい前にこのブラウンを買って通勤靴にしてるけど、最近さすがに底がダメになってきたから、もう一足同じものを買おうか検討中。
レッドウィングとティンバーランド
このときクラークスと同じく流行ってたのが、レッドウィングのアイリッシュ・セッター。
当時はアメカジ全盛期だったから、デニムにレッドウィングみたいなスタイルがめちゃくちゃ流行ってて、こっちも憧れだった。ただ、クラークスが一過性のブームで終わってしまったのとは違い、レッドウィングの方はブームが終わらず最早そのまま定番化した感じだ。
まぁ、そもそも流行とかとあんまり関係なく何十年も履ける靴だから、当たり前っちゃ当たり前だけどね。
ただ、さすがに値段が少し張るので、中学生のお小遣いはもちろん、高校生や大学生のバイト代でも簡単に買えるものじゃないから、欲しい欲しいと思いながらずっと購入に踏み切ることが出来なかった。
ちなみに、その代わりというわけでもないけど、高校生の時に買ったのがティンバーランドのイエローブーツ。僕の高校時代はちょうど日本語ラップの大ブームの頃で、このイエローブーツはBボーイ御用達ということで、ヒップホップファンの間では大人気だった。
僕はと言えば、29cmか30cmの売れ残りが10,000円くらいでセール品になってたのを買った記憶がある。
普段の足のサイズはスニーカーで27くらい、革靴やブーツだと26くらいだから完全にオーバーサイズなんだけど、ティンバーのブーツが1万円なんて破格だし、Bボーイサイズのジーパンに合わせて気合いで履いてたのをよく覚えてる(笑)
まぁさすがに無理あって結構しんどかったし、親には呆れられてたけどね。でも、この頃はなんでもオーバーサイズで着てたから、見た目には一応統一感あったのかな。分からないけど。。。
メレルのジャングルモック
スニーカー以外の靴というと、もう一つ触れておかなければいけないのがメレルのジャングルモック。
今じゃすっかり定番化して、老若男女問わず履いてる靴だけど、僕が高校に入った頃、周りの同世代でこれを履いてる人は誰もいなかった。
ただ同じく東京靴流通センターでバイトしてた大学4年生のKさんが「いま大学生で流行ってるのはこれ」って教えてくれて、「クラークス買うならメレル買った方がいいよ」とアドバイスしてくれたから、僕は高1のときから履いてた。
スリッポンで履きやすいから今も1足持ってて、秋〜冬のゴミ出しや近所の買い物用に使ってる(春〜夏はサンダル)。
ちなみにさっきのKさんは、同じくバイト先の先輩で大学3年生だったTさんと、社員のAさんと共に僕にニューバランスを熱く布教した3人のうちの1人だ。
ティンバーランドの例外はあるけど、このジャングルモック以降、僕のスニーカー熱は対象をニューバランスに変えて再燃していくことになる。
そのあたりは最初にリンク貼った前回の記事にも書いてあるので興味があれば是非。
ちなみにサムネに載せたレッドウィングのアイリッシュ・セッターをようやく購入したのは3年前。いまの社会人のお小遣いでもちょっと躊躇する値段なので、ずっと欲しかったことを奥さんに強くアピールしクリスマス・プレゼントとして買ってもらった。
ちょっと高めのものを買うときはだいたいこのパターン。誕生日かクリスマスのプレゼントね(笑)
ポイントは別売りのジッパーユニット。これあると普段の脱ぎ履きがめちゃくちゃ楽になるから、ブーツを履くめんどくささから解放される。
考えてみれば、女性もののブーツってロングはもちろんショートでもチャックつき多いもんね。
スニーカーに比べて歩き慣れないから、せっかく買ったのに履いてる頻度そんなに高くないんだけど、この冬は久々に積極的に履いてみようかな。
なんてったって、子どもの頃の憧れの靴だしね。