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ヒップホップもソウルもテクノも好きだし、自分で作ったり演奏したい
昨日は少し久しぶりにRolandのS-1をいじり、16ステップ×4の簡単なステップを組んで遊んでた。
これにTR-8の簡単なビートやTD-3のウニョウニョ音なんかと組み合わせれば、それだけで簡単にミニマルテクノのかけらを作ることができる。このところMPC ONEを中心に触ってたから、なんだか新鮮な気持ちになった。
僕の場合、フィンガードラムをやるわけではないから、MPC ONEだと「素材を使ってビートを作りこむ」ってイメージなんだけど、このS-1やTR-8を使ったマシンライブ的構成だともう少し即興のニュアンスが強くなる。TD-3のループなんて文字通り超適当に打ち込んでるだけだしね。
それぞれ90年代ヒップホップとデトロイトテクノの原始的な作り方で、少し機材いじりに没頭しはじめるとすぐに時間が溶ける。まぁそれだけ楽しんで遊べてるってことなんだろうけどさ(笑)
90年代ヒップホップもデトロイトテクノも同じように好き
ときどき考えるんだけど、僕みたいに90年代ヒップホップとデトロイトテクノ(+シカゴハウス)をフラットに同じくらい好きな人ってちょっと珍しい気がする。
それこそ「オールジャンルでなんでも広く浅く聴いてます」って人はいるけど、僕の場合はそういうのともまた少し違って、いろいろ聞きはするけれど何でもいいわけじゃないからさ。
わりと原理主義っぽい面倒なこだわりがあって、ヒップホップなら基本的に90年代のサンプリングサウンド主体だし、テクノやハウスなら90年代にヨーロッパで白人の大衆向けに魔改造されたものではなく、黒人向けに作られたものしか聞かない(だからヨーロッパのレイブ文化にも興味ない)。
それぞれコアなファンが多いジャンルだし、僕の好き度合いなんてガチ勢に比べたら全然ライトなものだけど、めんどくさいこだわりを持ちつつ両方並列に聴く人はたぶん全体からみると比較的少ないんじゃないかな。
ちなみにヒップホップとテクノだけではなく、60年代の(主に欧州産の)モダンジャズやジャズサンバ、70〜80年代前半に作られた打ち込み以前のソウルやAORやシティポップあたりも同じレベル感で好き。
生音好きと打ち込み好きが両立するのもちょっと珍しいから、そういう意味でも僕の聴き方って少し変わっている気がする。まぁ自分としては単に広い意味でのブラックミュージックが好きってだけで、そこには一貫性があるんだけどね。
好きな音楽を自分でも演奏するということ
こんなふうに様々な音楽を好きな僕なので、趣味レベルで演奏する楽器の種類に関しても少し振れ幅が広い。
具体的には生演奏系がピアノとエレピ。打ち込み系がリズムマシンと各種ガジェットシンセ。そこに最近はヒップホップ系のMPC ONEが加わってきた。
まぁ個人の趣味レベルだし、誰かとセッションしてるってわけでもないんだけど、これら全てを1人で並列にプレイする趣味っていうのはやっぱり少し珍しい気がする。
でも、おかげさまで自分が好きな音楽がそれぞれどういう風に作られているのか、なんとなくそういうことが少しずつ分かってきた。もしかしたら僕にとって(電子含む)楽器の演奏といのは、自分が好きな音楽の作り方や構造を知るための遊びなのかもしれない。最近は少しそういう風に思う。
ちなみにピアノ&エレピについてはなかなか上達しないけれど、今も月3回のレッスンと自宅練習は継続中。正直練習がめんどくさくなるときもままあるけど、飲み会がある日以外は20〜1時間程度触るようにしてる。2年前に再開したての頃に比べれば少しはマシになってるのかな。よく分からないけれど。
まぁいずれにしろ、自宅の部屋にいながらこれだけいろんな曲を聴いたり楽器をプレイするのは非常に贅沢で幸せなことだと思ってる。
せっかく大人になってから本格的に始めたんだし、これからも生涯の趣味として続けられたらいいな。10年後とかになって今より少し上達してると尚よし。そんなふうに考える。