雑誌好き
最初の記事に何を書こうかと思ったけど、まずは雑誌について書こう。
ここ数年、古い雑誌を読むのがマイブームになっている。きっかけは2年くらい前にメルカリで古いbounce(タワレコのフリーペーパー)をまとめて買ったことだ。サバービアの橋本徹さんが編集長を務めていた96~99年のものという触れ込みで買ってみたら、これが自分の中で大ヒット。ちょうど自分が中学生のころの雑誌という懐かしさも相まって、このbounceきっかけで古雑誌集めのちょっとした沼にハマってしまった。
雑誌のおもしろさ
雑誌のおもしろさ、それはリアルタイム性に尽きると個人的に思っている。
基本的に雑誌は、後の時代になってから読み継がれることを意識して書かれていない。だから、その時々で流行っているもの、流行らそうとしているものについてストレートに書いてあるわけなんだけど、そのリアルタイム性が書籍に比べて格段に高い。
そんな古雑誌をいま読み返すと、その当時のリアルな空気感を生のまま追体験できるわけで、これがたまらなく面白い。
僕の買ったbounceの例で言うと、96~98年頃の誌面ということで、当時一大ムーブメントだったドラムンベースについての記事が多いんだけど、ドラムンベース自体が世間的には一過性のブームですぐに下火になってしまったこともあって、後の時代に振り返られることは少なく、今から当時の情報を得ようとするとなかなかに大変。
インターネットのキュレーションサイトは、誰かの記事の焼き直しの焼き直しで、はっきり言って何の役にも立たないし、後から書かれた本が存在しない以上、当時の雑誌を読むことでしか当時の生の情報や感覚を得ることは出来ない。
たとえば98.12.09 On Sale!って書かれたAutomaticリリース時の宇多田ヒカルの1ページ広告とかね。
これがいわゆる専門誌になると、その道の愛好家が好きなものについてリアルタイムで語っていることも多く、記事の熱量自体も非常に高く、読んでいてとても楽しい。
これまで買ってきた古雑誌
bounce以外ではヒップホップ専門誌のFRONT(BLAST前身)、クラブミュージック専門誌のGROOVE(2001年までのいわゆる第一期)、ファッション系ではBOONの別冊を数冊。それからサバービアやラバーズロックの特集をしているrelax。さらに最近は往年のシンセサイザーやリズムマシンに興味があるので、80年代ごろのキーボードマガジンやサウンド&レコーディング・マガジンの面白そうな号も少々。
変わり種でいうと、昔毎週楽しみにしていた渋谷DMRのカラー通販リストなんかもメルカリにまとめて出てたので、ちょっと買い戻した。
bounceやGROOVEなんかもそうだけど、Mix Tape Troopersさんのブログを読んで、ああそう言えばこんなのあったなーと懐かしくなって買い戻したのがきっかけ。
ホントは中学生の頃、友達の家で漁るように読んでいたBOONの別冊じゃない普通の号も欲しいんだけど、ちょっと高くなりすぎてるので、これはもう少しブームが落ち着いてから買おうかなと思ってる。
でも別冊の方でも広末涼子がお気に入りシューズでAIR MAX '95を紹介してたり、当時エアマックスも広末涼子もリアルタイムで好きだっただけに、とても懐かしい。広末涼子のがんばらナイト聴きながら試験勉強してたしね。
ちなみにAIR MAX '95は、2年くらい前に「ずっと欲しかったんだ」って奥さんにおねだりして買ってもらった。リアルタイムではウィメンズだけでしか出てなかったホワイト×パープルのモデル。
これまで周囲の友だち何人かに、この古雑誌を読むことの面白さを伝えたことはあるけど、いまいちピンと来てくれた様子はなかった。うーん、面白いと思うんだけどなぁ・・・。
いずれにしろ僕に関しては、ここに書いてある雑誌に載っているようなものが好きな人だと思えば、まず間違えはないと思う。
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