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スペースエイジと最近の僕の部屋(長文記事)

スペースエイジという言葉がある。あんまり詳しくないから正確には分からないけど、1960年代の米ソ宇宙開発時代の世相や流行を表した言葉で、インテリアの世界だと50年代後半〜60年代に作られた少し近未来っぽいポップで丸みをおびた製品群を指すことが多いみたいだ。

いつも書いてるようにレトロで宇宙っぽい雰囲気のアイテムが好きな僕にとってはこのスペースエイジなインテリアたちは好物なんだけど、じゃあこれが趣味ど真ん中かと言うと実はこれがそうでもない。

今日はこの辺りのことを踏まえながら、最近の僕の部屋について少し書こう。


ミッドセンチュリー? スペースエイジ? レトロポップ? 昭和レトロ? 北欧デザイン?

そもそもヴィンテージ・インテリアの世界でよく使われる表現でも混同されがちなのがこのあたりの言葉。

最近のECサイトやネットフリマなんかでは検索に引っ掛けるために60~70年代に作られたプロダクト全部にこれらの言葉が使われちゃってるけれど、どれも本来は別の概念だ。

年代的な要素もあってそれぞれ重なる部分があるから、たとえば「スペースエイジかつレトロポップかつ昭和レトロなデザイン」みたいなことはありえるけれど、じゃあ昭和レトロなデザインのものすべてがスペースエイジかと言われれば当たり前だけどそうではない。

たとえばアデリアのコップなんかは「昭和レトロかつレトロポップ」ではあるけれどスペースエイジな雰囲気は全然ないでしょ。そういうこと。

まぁZ世代からしたら自分が生まれる前に作られた90年代以前のものはなんでも「レトロでかわいい」ってなものかもしれないけれどね(笑)最近じゃ昭和を通り越して「平成レトロ」とか言い出してるし。。。

目指すのは80年代の宇宙+音楽好きサブカル少年が大人になったような部屋

で、その手の混同されがちな言葉のなかで僕の好きな雰囲気に比較的近いのがスペースエイジなんだけれど、これがまたいろいろ複雑で一口にスペースエイジ・インテリアと言っても実はなかなかに奥が深いし幅も広い。

プロダクトとして代表的なのは照明・チェア・当時の電化製品あたりだけれど、そのなかで僕が少しかじってるのは有名どころの電化製品くらいで、照明やチェアについてはよく知らないし、今のところフォローする気はないから、自分がスペースエイジ全般を好きかと言われると決してそうではないんだよね。

一般的には何年か前に出たこの本のルーム実例みたいなのが「ザ」スペースエイジな部屋なんだろうけれど、自分の部屋をこういう風にしたいかというとまた少し違う。どちらかというと僕が目指してるのは80年代の宇宙好きサブカル少年が大人になって作ったような部屋だ。

僕は83年生まれで小学校入学とほぼ同時に90年代になってるから、実際には80年代を少年として過ごしてはいないんだけれど、小さい頃に見てた多少古いアメリカ映画に出てくるみたいな部屋(という概念。実際のモデルはない)が、なんとなく目指してるイメージの源泉になっているんだと思う。

そして、その源泉にエッセンスとしてミックスされてるのが大学生くらいのころによく通ってた渋谷のオルガンバーやフェイスレコードやジャジー・スポートの雰囲気。もうあまり覚えてはないけれど、この辺りのお店は90年代のスペースエイジ再評価路線に乗ってそんなテイストの内装になってて、そこからの影響もたぶん大きい。

これらが自分のなかで自然に合わさってるのが僕のいまの部屋。だから「ザ」スペースエイジとはちょっと違うというわけ。70~80年代以降のものでもなんとなくヴィンテージSF感があってフィーリングに合うものは置いてるし、電子楽器やレコードみたいな音楽関係のものも結構あるからね。

憧れのウェルトロンがやってきた!

さてさて、そんな僕の部屋にまたちょっとした大物がやってきた。サムネにも載せたウェルトロンの2001という1970年に発売されたオーディオ機器がそれで、その独特の丸いフォルムとフェイスがレトロフューチャー感あふれるスペースエイジ界隈では非常に有名な製品だ。

これまでも外では実物をみたことあったんだけど、いざ自分の部屋に置いたら予想以上に大きくて存在感もあったから少しびっくりした。世界的に人気がある有名な製品だけに値段もそれなりだったけどね(笑)

ちなみに隣に置いてあるのはZENITHというアメリカの会社が1985に発売したらしいミニブラウン管テレビ。もともと単独でも映えてたけど、ウェルトロンと組み合わせておくとさらに良い感じだ。

もう少しテレビ(というか実質ほぼPCモニタ)まわりを引きで撮るとこんな感じ。ウェルトロンと同系色のファミコンロボとその横にいる小さいロボットがなかなかいい仕事してると思ってる。

良い感じにノスタルジック感のあるテレビ周り

ちなみにこの小さい方のロボットは、おもちゃのトミーが1984年に発売した「ラブリーホームロボット」といあ商品らしい。ファミコンロボと並べると親子みたいでいいかなと思って買ってみたんだけど、うまくハマってよかった。

額に入れて壁に飾ってあるのはアブドゥル・ハックがアートワークを手掛けたModel 500のLPとローランドJUNO-6の当時のカタログで、この辺りはSFと音楽が僕のなかで交差する部分だ。

それから部屋の逆サイドはデスク周りと本棚でこんな感じ。いつもはシンセだらけのデスクまわりだけ写してるけれどもう少し引きで撮るとこうなる。

ガジェットシンセとスペーストイとアメコミ&音楽本中心の本棚

本棚に入ってるのは1段目が日本のマンガ+αで2段目が音楽関連本、3・4段目が数年前にハマって集めたマーヴル関連のアメコミ邦訳本。

シビルウォーに数冊抜けがあるからコンプリートまでは到達してないけど、MCU映画フェイズ1〜3の元ネタになったアベンジャーズ・ディスアセンブルド~アベンジャーズ vs Xメンまでの邦訳コミックが通販限定分まで含めてほぼ全て揃ってる。本棚上にあるアメコミリーフは80年代当時の「ロケットラクーン」誌だ。

見ても分かるようにいわゆる「ザ」スペースエイジなプロダクトばかりがあるわけではなくて、置いてあるもののジャンルや時期はバラバラ。ただ、自分のなかではそれなりに雰囲気は統一してるつもりだから、それほど違和感はないと思う。この辺のザッピング感覚はもしかしたら昔少し齧ったオールジャンルのDJプレイに近いのかもしれない。


インテリアなんて生活必需品じゃないし、そもそも自室って普段は家族くらいにしか見せることないから、そこにお金をかけたりこだわりを持つのはハッキリ言ってコスパ悪い。

ただ、まぁ趣味ってそういうことじゃないからね。誰に見せるとか関係なく自分が好きなものにコスパ度外視(別に金と労力かけろって言ってるわけじゃなく、金と労力は気にするなってこと)で思うだけ没頭すること。それこそがあるべき姿。そういう風に思う。

まぁ、とは言えせっかく良い感じにしてるし、誰かに見せたい欲(笑)もないわけではないので、部屋の片付けをした後なんかはこうして時々部屋の写真を写してnoteに載せてる。

同じようなテイストが好きな人はきっといるだろうし、そういう人からは逆にいろいろインスパイア受けたいからさ。

そんなわけで今日は最近の僕の部屋の様子を書いてみた。まぁたまにはこんな記事もいいんじゃないかな。

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